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戦国妖狐(著:水上悟朗)【我らマンガ感想団の姉弟関係は・・・熱血!「姉上!」】

代表作「惑星のさみだれ」が残念アニメ化されてしまい、
物議をかもしてしまったエモいマンガを描かせたら右に出るものはいないマンガ家。
そんな水上先生の、まあこれは絶対アニメ化されなさそうなお話。

舞台は戦国時代の日本。
人間やめたがっている人間の少年と、
妖狐のロリぃなオネーチャン。
いや、妖狐は寿命が長いので、それに幼児体形なのは本人のせいじゃない。

生きる希望を無くした少年を拾ったオネーチャンは、
生きる希望を与えた。
「私が今日から姉だ!」

・・・じゃなかった「世直しの旅に出るぞ!」だった。
こうして戦国乱世で自己満足の旅に、じゃなかった、
衆生救済の旅に出たのだった。えらい!

ん?

まあいいや。

今日日、こういう日本人が少なくなってケシカラニソ。

こうしてオネーチャンに必要とされた弟は、
有機百倍(誤字ママ)
オネーチャンの血を吸うと半妖怪としての本領発揮。
一緒に旅に出るんだが、まあ妖怪だから強い。
もっとも相手も妖怪だ。カルト教団だ。

そんな中で仲間を増やしていくバトル系。

まあ、このお話は、
人気が無ければすぐに終わりになって、
人気が出ればいくらでも続けられるスタイルで作られてる。

だから基本的に行き当たりばったりだ。

というか、主人公が5巻目くらいで退場。
以降は主人公交代して十何巻まで続く。

めっさ強い敵の息子が二代目主人公だこりゃ。

二代目主人公が、本来の主人公と勘違いしちゃいそうだが、
だってそっちの方が話が長いんだもん。
でも初代主人公を救うための旅なのよ。これ。

そんな連載マンガ特有の雰囲気で作られてる本作は、
グランドシナリオとかはなく、
その場の勢いで脚本を継ぎ足している感じだ。

だけど普通に面白くて楽しめて、
またエモシーンを描かせたら、名手なマンガ家先生なので、
来る。
グッとくる。
たいしたことないのに、グッとくる。

しかし粗筋はチープ。無理を言ってはいけない。
勢いで作ってるんだ。
最初からエンディングを想定してなんか作れるか。
てやんでい。

また脇役で、足利義輝とか松永久秀とかもチョットだけ出てくる。

義輝のこと完全に忘れてた。
マンガに出てくる義輝様は、
読んだマンガなのに、
「え。そんなシーンあったけ?」
ぐらいの印象。いや活躍してるんだけど。

まあ超重妖怪たちがインプレバトルをしてるわ、
次元を超えた別の文明人の工作活動まで行われるという、
バーリトゥード(なんでもあり)な世界観なので、
義輝様が埋没するのも致し方なし。

とにかく最初の妖狐姉と初代主人公が、
ようやく復帰したと思ったら、まあキャラが多すぎて、わけわからん。
そして次元を超えた別の文明人の事情が切ない。

そういう要素てんこ盛りすぎた作品だが、
どうであろうか? 
これはアニメ化できまいて。

次は正反対の作風のマンガを紹介してみる。




↑ まったく懲りずに再びアニメ化の路を征くのだった。

↓ 第二部じゃ。

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