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青き鋼のアルペジオ(著:アークパフォーマンス)【まだだ。マンガ紹介はマンガの品質に左右されている記事だ。それゆえに緻密な感想が期待されている】

設定厨。

このマンガ家ユニット先生は、
どちらかというとバックグラウンドの描写に異常なほどのコダワリがあります。
いわゆる気合で、とか、なんとなくとか。
そういうの大嫌い。
必ず理詰めで何が起こっているかを説明してきます。

あらゆる事象には合理的な理由があるのだ。
がしかし、そこがうざく感じてしまう。
やりすぎ設定厨の感がある。

***

本作は、霧の艦隊とかいう異星人に侵攻された地球。
それも過去の戦争で沈んだ軍艦をモチーフにした異星人に、
海を奪われてしまった人類が逆襲していく話。

海の物流が崩壊すると、高度な産業文明も瓦解してしまう。
だから作中時点での人類は貧しい。
だが戦いは続き、両陣営とも進化していく。

異星人側はメンタルモデルと呼ばれる、少女型の(本体)を装備して、
人間の心を理解しようとする。
たいして人類側はそのメンタルモデルの何人かをスカウトして味方につけて戦う。

そういう細部の説明を丁寧に描いていくんだけど、
丁寧すぎて、それが全部になってしまう。
そういう作風だ。
いわゆる行き当たりばったりな展開が許せない人には理想なんだろうけど、

ちょっと説明ばかりが延々と続くスタイルは飽きが来てしまう。

***

ちょっと話が変わるけど。
アークパフォーマンス先生は、別の場所で、
ガンダム外伝ジョニーライデンの帰還という作品も描いているけど、
これもガンダムシリーズの情報量の多さがいかんなく発揮されている。
40年以上も続くシリーズで溜め込まれた大量のオタク話は、初見の人が入っても何が何だか理解できない。

だから種ガンみたいなまったく別の世界観シリーズを作っていったんだけど、それも情報量が多くなりすぎている(汗)

しかしこういう土壌に、アークパフォーマンスの作風が実に合うのだ。

つまりアルペジオもそういう作品なのである。

結論:
情報量の洪水で楽しめる人向け。
逆にワケワカメになる人には向かない。

あとは、軍艦ネタ。海軍ネタのマンガなので、
昔のあの名艦が超重力砲とかを装備して復活してくる。
艦隊コレクション、とかにもコラボされてた。

そういうのが気に入る人には、気に入るかもな。

アニメ化版は、少し話が違うらしい。

そういえば、こういう極理系向きな作風を、
ハードSFと呼ぶんだっけな。

なんというか「戦国妖狐」の水上悟朗先生とは対極的な作り方。

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#艦隊 #設定厨 #精細 #緻密すぎる背景 #過剰な合理性  
#どんなことにも理由があるのだ #理由がないものは認められません  

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