増税すると財政破綻します【歴史的にみて巨大帝国が、時の経過によってなぜか滅亡する最大の理由について】
今日からまた少し経済話をします。
よろしくお願いします。
ここから先は私の独自色が強くなるので、
おかしなこと言ってるな、と思ったら無視してください。
なにせ専門家ではないので、おかしなことを言ってる可能性もあります。
今日は税の話から。
税。
起源としてはだいぶ古いものになります。
ところでご存じでしょうか?
ちょっと前までバイクや車についていたキャブレター。
あれは一時しのぎだったことを。
開発者いわく「もっといいものがすぐ開発されると思ってた」
ところがバイクに至っては、キャブが廃止されたのはわずか10年前です。
代わりに付くようになったフュエルインジェクション。
これはコンピュータ技術が発達して初めてできるようになったのですね。
税についてもおそらく1万年くらい前に誰かが、
「とりあえず暫定として皆で出せるものを集めて共有物にすることにしよう」とか決めたのでしょうし、その時はこんなに制度が長続きするとは誰も想定していなかったかもしれませんね。
そうです。税は古代的なシステムなのです。
なぜ古代的なのでしょうか?
それは「税でもってかれるんじゃ、働いてもなあ」
血と汗と涙で手に入れた労働対価をあっさり持っていかれてしまう。
そりゃ必要なことはわかりますよ。
しかしヤル気が殺がれるのも確か。
しかも「足りないから多めに取ります」となれば尚更。
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経済システムを通じて社会を統治するメカニズムである現代資本主義社会においては、経済が推進し続けることが体制の安定性にも関与しており、経済的な成功は、重要な政治的意味さえ持っています。
要するに経済をうまくやることで「権力者になれる」システムです。
特定の血統に属することとかでなく、経済を回すことが王様にとっていちばん重要な仕事なんですね。
そして経済を推進させる力というのは、
「金儲けしたい」
これしかありません。
利潤動機だけがあらゆる経済システムのエンジンなのです。
(かつて脱経済至上主義社会の構築を試みたカルト国家が存在しましたが、
その試みは盛大に挫折しました)
ところが、税を取るとこの利潤動機を破壊してしまう。
つまり経済は不活性化すると。
「大変です!政府にはもう金がありません」
「増税するか・・・」
「そんなことしたら経済が悪化します!」
「仕方ないだろう!」
「選挙のことをお考え下さい!」
「ぐっ!どっちに進んでもヤバい!何かいい案はないのか!」
みたいなことはどこの国でもありましょう。
独裁国家においてすらあります。
増えるのは、選挙で負ける確率ではなく、
反乱分子がたくさん発生するというリスクですが。
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さてそれでも背に腹は代えられず増税するとしましょう。
「だってお金ないもん、しょうがないじゃん」
確かにしょうがない。
しかし増税すると経済は悪化します。
まず貧乏人が増えて税収がさらに減ります。
その対策でますます財政支出が増えます。
支出が増えるとさらに財政赤字になります。
仕方ないのでまた増税。
また経済が悪化。
さらに貧乏人が増えて税収がさらに減少・・
お分かりだと思いますが、
このループ、エンドレスです。
中国では漢王朝とか唐王朝、宋王朝、
300年くらい続いた王朝国家がなぜか滅亡するのは、
実はこの財政悪化スパイラルが起きているからじゃないのか?と思います。
ローマ帝国も同じスパイラルでどんどん財政が悪化していきました。
税は諸刃の剣でもあるのです。
そこが古代的な理由。
それでは、今回はこの辺で。
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経済的知識が未熟なせいで間違っていたらごめんなさい。