フールフォーザシティ(著:永野護)【あんた、こんなマンガ紹介に何があるってんだよ!そんなにもの凄いのを紹介したかよ!俺らがよ! 「ファンなんだよ」 うっ】
旧作名作。一冊完結。
巨匠が80年代に描いた作品で、
ファイブスター物語の外伝としても読める。
スターシステムというのか。
ログナー長官とイエッタがゲスト出演しているんだよね。
これは2人の過去話なのか。
それとも、単にスター出演させただけのパラレル宇宙なのか。
まあ、五星本伝でタイカ宇宙にもログナーが出てくるので、
パラレル宇宙の可能性も否定できないよね。
ナチス親衛隊を微妙にアレンジしたようなデザインは、
後にAKD宇宙軍とかに受け継がれていく、
人型無人ドローン「ベオグライド」はレッドミラージュへと昇華される。
妖艶で瀟洒なデザインは、ブランドの目印でもあるが、
この頃はそこまで独自性はない。
かつてファイブスターを読み込んだ人たちは、
一向に出ない続巻に業を煮やして、
この外伝とかも、おまけとばかりに読んでいたけど。
(私がそれです)
今はどうなんだろうか。
***
さて、ストーリーは、
マザーコンピューターが支配する未来の地球。
音楽は、体制への反抗を歌うロックが禁止されていた。
当たり障りのないポップミュージックばっかり。
しかし、とあるバンドユニット(スーパーノヴァ)は、
本気でロックをやりたいとおもっていた。
マザーコンピューターの代理人たるマシンチャイルドは、
キース・アニアン・・・じゃなくて、
ログナー長官が本名で出演。
ログナー長官は秘密警察メトロポールの司令官役だが、
バンドメンバーから見て、敵か味方かわからない。
非常に怖い相手だ。
だがロックだもの。怖がってはいられない。
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懐かしい昔のSF要素ですな。
こういうのは70年代くらいにめちゃくちゃ流行ったし、
なんならベトナム戦争頃にロックが「悪い音楽」と言われてた頃のエピソードも背景にしている。
「テラへ」と「マクロス」をがっちゃんこさせたスタイルですな。
独自性とかクソクラエ的な展開は、モードが急成長する前夜によくある。
最初は誰でも、模倣から始まるってやつだ。
まあマスター永野にとっては、何かの実験作だったのかも知れぬ。
永野デザイン欠乏症に悩まされている人には、
副読本として症状の改善に効果があるでしょう。
もしかして。
マザーコンピュータって、マザコンの語源なのだろうか?
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