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通貨を廃止する必要はない。アンチワーク哲学者ホモネーモさんの提案への返答。【今日は議論の頃合いだ】
今回は紹介記事ではなく、久しぶりに経済記事を書いてみようと思う。
ホモネーモさんが、
労働の廃止(生活のために強制される仕事の廃止)のみならず、
通貨の廃止を提案してきた。
基本的には面白い提案だと考え、
議論に乗りたいと考えている。
ただし、私の考えとは少し違う。
私は、マルクス主義は論理的に矛盾があったと考えている。
まあ、頭のいい人の説明をまるっと受けているだけなんだけど。
それによってマルクス的な考え方はすべて瓦解した。
しかし一点だけ。
資本主義には自滅する要素がある。
これだけは事実だと思う。
この直感だけは正しくて、
しかしスタート地点以外はすべて間違っていたのがマルクス主義だ。
それゆえ、論破される恐怖から必ず独裁に至ってしまう。
しかしスタート地点だけは正しい。
資本主義は自滅する。
なぜなら普通にやってると、貧富の格差がどんどん拡大していくから。
そして貧しい人たちは、商品を買わなくなる。
したがって企業収益が悪化する。
それによって経済成長が停止する。
この悪循環だ。
この辺はピケティの話とかでも解説されている。
なぜこれが起こるかというと、実は簡単な理由。
通貨を富だと思っているから。
ホモネーモさんが通貨の廃止を訴えるのも、通貨を富として考え、
通貨が人を支配する道具として使われるから、廃止せよ。
と言っているのだろう。
しかし本来、通貨はただの交換財でしかない。
その交換財を富と勘違いしたために、交換財を集めることが自己目的化してしまった。
通貨が存在し始めた超古代からずっとそうだったので誰も理解してないが、というか当たり前だと思われすぎているが、これは経済としては致命的なバグだ。
このせいで貧富の格差が生まれ、そして消費は低減し、経済成長は必ず止まる。そして戦争による富の蓄積の破壊以外では、経済が再生する余地もなくなった。(ピケティいわく)
皮肉なことに、富の蓄積が破壊されると、それだけで爆発的な経済成長が発生して、少子化も解決してしまう。
富の蓄積がいかに経済成長に巨大なブレーキをかけているか、理解できると思う。
解結するための方法は簡単で、
通貨の性質を変更すればよい。
1:タイムリミットを設定する。
タイムリミットがあるとそれまでに使わないといけなくなるから、自動的に循環する。通貨を富そのものとして勘違いすることはできなくなるはずだ。
2:通貨発行権を自由化する。
誰でも自由に通貨を発行できるようにする。これによってその通貨を集めることが自己目的化しにくくなる。通貨は単にサービスの予約チケット程度の意味合いしかなくなるだろう。
通貨を発行する立場になれば分かる。
通貨発行者が利益を出すには、できる限り通貨をばらまくこと。
つまり貧しい人に、ただお金をプレゼントすることすら、通貨発行者にとっては利益になりうる。
現にペイペイとかは、お金をばら撒いている。先例があるのだ。
ベーシックインカムとか、国にやらせてはいけない。
民間でやるべきだ。そうすれば利益を出せる。
これによって、資本主義は自滅しなくなり、
さらには貧しい者たちも豊かになるだろう。
貧しい人たちがいるのは、経済学的には単なる社会的浪費に過ぎない。
この人たちを有効利用すれば、大きな利益になるだろう。
重要なのは通貨ではなく、富を生み出すシステムの占有にある。
システムこそが富である。
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