2023年8月の記事一覧
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ヒトデ学ー棘皮動物のミラクルワールド【お客様、これは読書紹介の前に「ウニ型」か「ヒト型」かを選んでもらわなければなりません「ひとで」ウニ型ですね。かしこまりました】
棘皮動物。 ウニ、ヒトデ、ナマコ、ウミユリ。 海の生物です。海にしかいません。 循環系、呼吸系、消化系は単純極まるものです。 最大の武器はキャッチ結合組織と呼ばれる特殊な筋肉。 筋肉の中に骨片が埋まっていて、必要な時に、自在に硬くなったり、あるいは逆に柔らかくなったりできます。これが最大の長所。 いや・・・・最大の長所はまずい味かな。 まあ、ウニの卵巣を除けば。 この類はとにかくまずそう。 ナマコ・・・ナマコか。 それにしても、割と原始的な生き物で、動きももっさら遅いの
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ヴィンランドサガ(著:幸村誠)【幸村誠がなんと言おうが中世ヨーロッパからマンガ感想はあった・・・とさ。「こいつ、伝聞にしやがった」】
今回は第1巻から最新巻までざらっと紹介するので必然的にネタバレです。 かつてプラネテスというマンガを描いて、 星雲賞を取ったマンガ家である幸村先生の次の作品は、 北欧中世のヴァイキングを扱ったマンガでした。 第1部では、少年マンガの王道たるバトルマンガの様式で描かれました。 父の仇として団長を付け狙いながら、その戦士団で生活し、 あまたのヴァイキングたちのひとりとして、 掠奪と戦争と戦いの日々に明け暮れる第1部。 第2部に入って様相が一転。 希望を無くし、無気力な生活を