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「あの子達は障害児なんだよ」子どもの発言に思う事
日本の特別支援教育は「インクルーシブでない」とか「人権侵害だ」とか、聞いたこともあるのですが、私はとても価値のある教育だと感じています。
先日、特別支援学級の先生が「あの子達は障害児なんだよ。」と、
通常学級の1年生に 指を指されながら言われたそうです。
「今年の1年生は特別支援学級の児童もいないし、『知らない』からしょうがないよね・・・」
実際、特別支援級は校舎の一番奥、なんとなく隔離された存在で。
『知らない』=分からない、自分たちとは違う、なんだか怖い・・・
人とはそんなものなんだと思います。
保護者の価値観も伝わっているのかも知れません。
そこで、支援級の先生は
『知らない』から『ちょっと知ってる』に変えるために、
休み時間に特別支援学級を開放し、
子どもたち同士がかかわる機会を作ってくれました。
直接的なコミュニケーションが苦手な 支援級の子どもたちも、
他の子どもたちの遊ぶ様子を見ることで 学ぶことも多いそうです。
支援級のことを知ることで、
「自分もこの教室がいい」と通常級から支援級へ
移籍を決めた児童もいました。
現在のわたしのクラス(通常学級2年生)にも 特別支援学級の児童が
週に何度か来ていて、一緒に学習もします。
また、通常級にも特別な支援が必要な児童は何人もいる状況です。
はじめは「この子は何かへん」と言って
排他的な行動をとる児童もいました。
でも、一緒に過ごしていると慣れてくるのでしょうか。
それとも子どもたち自身が学んだのでしょうか。
「この子はこういう子なんだよね」と受容し、一緒に遊んだり、
適度な距離をとって過ごしていたり。
『みんなちがってみんないい』を体感していたのかもしれません。
本当に大変なクラスでしたが、日々成長を感じる、ありがたい経験でした。
(まだ1ヶ月あるやないか〜!)
それぞれの違いを受け入れ、それぞれの生きやすい場所で
それぞれの幸せを見つけられたら
世界はきっと もっとステキになる。
そう信じて 教員を続けようと思う。