鑑別所にいる非行少年が持つ「ずれた考え」とは。 彼らが感じるあなたの「ずれた考え」。

こんにちは。モッキと海、です。

今回のテーマをお話しする前に、あなたは少年鑑別所をご存知ですか。

少年鑑別所とは非行や犯罪により警察に逮捕、または児童相談所に送致された少年が家庭裁判所の命令により身柄を拘束される場所です。期限は殆どの場合1ヶ月間所在し、少年審判(少年版裁判)を終えるまで拘束されます。

このnoteは私が見てきた少年鑑別所での経験と出会った同室の少年たちの考えを聞いたのも思い出しながら書く回顧録に近い形の自己啓発風の記事です。殆どの情報、考えや意見は私の経験談であり、個人的な見解が多く含まれています。「へぇ〜」程度に見てもらえると幸いです。

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話は戻りますが、少年鑑別所に拘束される彼らの殆どは普通とされる人間の考えではない、ずれた考えを持っています。


例えば「反省」という単語の定義についてあなたはどう考えますか。彼らの多くはこの言葉を「もう1度失敗をしない為に考えた時間の長さ」と定義します。(わかりやすく説明するのなら、彼らはこれを「反省=考えた物事の時間」であり「反省≠考えた物事の質」と考えます。)ここにおける「失敗」とは「捕まること」です。


彼らの多くは「これからどう生きていけば捕まらないのか」など、自分の事については深く考えますが、被害を受けた人やモノにはすまないと考えることは深くは考えません。なぜなら彼らの多くは自己の行動を否定されるのを嫌がり、成功以外の行動(失敗や生活習慣等)については外的要因による影響が大きいと主張します。鑑別所に拘束されていた当時の私も例外なく彼らの内の1人で、日々の日誌(鑑別所には事件や非行を振り返るための日誌があり、毎日書くことが求められる)には「法律で決まっているからもうしない」や「親の気持ちを考えるともうしてはいけない」などど書き、「外的な物事があるから私はこうする」といった主張を繰り広げていました。


つまり、これからの個々の人生の豊かさしか考えていない彼らの多くは、相手を敬う気持ちが欠陥しているのです。もしこの記事を読んでいるあなたが、とんでもないことをした後の反省を「もう1度失敗をしない為に考えた時間の長さ」として満足しているのなら、社会生活において注意が必要であると私は思います。なぜなら該当するあなたは「ヒトやモノに対しすまなく思う気持ち」や「成功への考え」よりも、私や彼らの様な「保身」を優先するタイプでり、他人との認識の違いが原因で大きなトラブルに直面する可能性があると私は考えています。


また、あなたがもしセルフハンディキャッピングを無自覚かつ常に使用している場合も注意が必要です。該当するあなたは、成功以外の行動については外的要因に原因を見出そうとしていることから、私や彼らと考えは近く、無自覚的な犯罪をする素質やトラブルに巻き込まれる可能性があると私は考えます。

もしこの記事を読んで、私や彼らの考えに近いと感じた場合は考えや行動パターンを少しずつ変えてみてください。実際に私が更生の為に行っているものの中では、反省する際は手短に自らが原因の失敗点を考えてみたり、セルフハンディキャッピングをしないよう意識的に行動することに効果があると感じました。特に一番効果的と感じたのが、思ったことや感じたことを率直に日記につけることです。数日後に読み返すと客観的に自分の考えを捉えることが可能であり、そして現代人には少ない、反省をする機会を自ら与えることができます。当てはまらないあなたも毎日の反省のための日記をつけてみてはどうでしょうか。


では今日はこの辺で。今回は鑑別所の少年たちが持つ考えや、あなたのが持つかもしれない考えについてお送りしました。私や彼らを反面教師に、非行少年や犯罪者がひとりでも多くいなくなることを祈りこれからも発信していきます。

良い1日を。








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モッキと海【児童自立支援施設出身・現役高校3年生】
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