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節分の夜に読みたい 赤江瀑 "鬼会" エロチック幻想奇談
節分というと、この短編小説を思い出す。赤江瀑の一番の傑作という訳では無いけど、凄く印象的で、たぶん一度読んだら、忘れる事は出来ない。
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作品が今は手元に無いんだ。だから話の説明を記憶に頼っているので、細部は少し違うかも、bingにストーリーを説明してもらったのだけど、B級ジャパニーズホラーになっていて、どう考えても鬼会とは別物だった。まぁまぁ面白かったけどね。
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卒業を控えた高校の演劇部員6人が、節分の夜に、町外れの古い廃寺に集まった。
たぶん、お別れ会みたいのをするためだと思う。確かに話の出だしはホラー映画だ。でも、ジェイソンは出て来ない。
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古寺の中を探っていた、2人の男子部員が寺の奥に仕舞われていた鬼の仮面と六尺褌を見つける。どうやら、今は廃れてしまったお祭りに使われていた物らしい。
それを見て、2人は悪戯を思い付く、
これを付けて、みんなの前に突然現れたら、みんなびっくりするぜ。
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演劇部ですからね。常にパフォーマンスでウケる事を考えていますから。
2人は裸になって褌を締め、鬼の仮面を被った。あとの4人の演劇部員も廃寺にやってくる。4人は寺の中で、2人がやってくるのをお酒を飲みながら待った。
高校卒業間際くらいだったら、もう少しくらいビールとか飲んでいるだろうけど、ここは、あくまで僕の記憶には基づいて再生しているので、原作は違うかもしれない。
女性を含めた4人は、高校生活の思い出などをセンチメンタルに話し合っていた。
そこに鬼に扮した2人が部員が、飛び出してきた。暫くの間、大騒ぎになり、やがて興奮が収まると、鬼にに扮した2人は向き合って、踊り始めた。他の仲間も手拍子で囃し立てる。
だが、其の踊りは次第に、性的な動きを模するようになってきた。
いつの間にか、2人の男子部員は寺の畳の上で抱き合っていた。自らの仕業か、誰かの手によるものなのか、鬼の仮面は外され、褌は解かれていた。
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この一夜の出来事は、記憶の奥底に沈み、忘れてしまう。みんな高校卒業後は、それぞれの道に進む事になった。
だが、この夜に寺にいた女子部員が、その後有名な作曲家になり、不可解な死を遂げる事になる。
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そのニュースを聴いた、あの夜に鬼の仮面を被っていた男は、忘却の深淵で眠っていた、あの夜の出来事を鮮明に思い出すのだった。あの夜の出来事が、彼女の不可解な死をもたらしたのだ。
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記憶だけに頼って書いています。正確な情報はググってください。面白い小説ですよ。短編なので、すぐに読めます。映像化してほしいけど、難しいか。