ニュースポーツゲーム スリットカップ

画像1 スライディングディスクを手にしてスリットカップに向き合う。スリットはカップの中心点から60°開いていて、近くで見るとかなり大きく開いていると感じるけど、離れて見ると狭く見える。スライディングを上手く投げないとスリットを通す事は難しそうだ。スリットカップの中心には、投げ入れるスライディングディスクと同じディスクが置かれている。中にあるディスクに、当てるかどうかは任意なのだが、外すとスリットから出てくる確率はかなり低くなる。
画像2 スライディングを後ろ手に引き、体を捻ってディスクを放つ!なるべくスリットの手前まで空中を飛んで行くようにしないといけない。カップに突入する前からスライディングさせてしまうと、グラウンドとの摩擦でディスクのエネルギーが大きく損なわれるからだ。
画像3 ディスクは上手くスリットをすり抜けた。カップの中に落ちるとディスクはスライディングして、中に保留されてたディスクにヒットした。2つのディスクがスリットカップの中を跳ね回る。ディスクがカップの内壁を連打すると、カップはケトル画像沸騰しているような軽快な音をたてるのだ。ポコポコポコ♪
画像4 1投目の結果は3つあります。2つのディスクがスリットを飛び出して、カップはカラになる。どちらのディスクもカップから出てこれず、カップに残る。中にあったディスクか、投入したディスクのどちらかが出てきて、カップには1つのディスクが残る。カップが空になれば、そこで1ラウンドは終了です。ゲームは3ラウンドです。1ラウンド3チャンス。3ラウンドでワンゲーム。どのラウンドでもカップが空になったら終了です。0点をもらえます。
画像5 最高得点は0点。3回投げて、1つのディスクもカップから出てこなければ、カップには4つのディスクが貯まりますが、この場合はペナルティとして、1点減点されます。つまりマイナス10点です。得点、減点ですが単純に増えたり減ったりする訳ではありません。1ラウンドで考えられる点数の組み合わせは22通りあります。計算方法が分からなかったので数えました。たぶん合ってると思います。
画像6 1ラウンドで22通りのスコアがあるならば、3ラウンドでは、その3乗の組み合わせがあるはずです。10648通りです。たった9回投げるだけで、これだけ複雑な展開があるスポーツは無いはずです。野球で9回投げても、3者3球三振で打者を討ち取ったとしても、1回の表が終わるだけです。サッカーで9人の選手がボールタッチしたとしても、ゴールシーンが見られる事は殆ど無いでしょう。
画像7 そして、2人のスリットカッププレーヤーが対決したとすると、そのスコアの組み合わせは約一億一千万通りあります。でもこの中には、逆転不可能なコールドゲームも含まれているので、実際はもっと少なくなりますが。それでもかなりの数です。人が劇的と感じる展開のパターンは、おそらく全て含まれていると思えます。

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