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【読書日記】2021年7月27日

読みたいものを読む。と決めたものの、自分が読みたいものって何だろうか?という疑問を久しぶりに抱く。

今まではビジネス書、自己啓発本を読み漁っていて、読む本には困らなかった。それだけ毎月新刊が出るというのもあるし、古典と呼ばれる作品の冊数も多くて、追いかけるだけで大変だったし、内容が難しくて読み進めるのに四苦八苦していた。結局、最後まで読めなかったものも山のようにある。

そういった追われる読書ではなくて、純粋に自分が欲している本って何だろうか。考えても分からないので、とりあえずブックガイド的な役割として、『ほんのよもやま話』を読んでみた。

雑誌に連載されていた、作家さんたちの対談集らしいのだけど、作家さんの愛読書を知ることも出来てとても嬉しい内容。

小説を読まなくなって久しいし、自分がまた小説を読める状態にあるのかもわからない。けれども、作家さんたちが勧める愛読書が魅力的で、「小説を読みたい!」といった気持ちが芽生える。これは嬉しいことだ。とても。

今のところ一番読みたい!と思っているのは、山崎まどかさんのオススメ本として紹介されていた、シャーロット・ブロンテの『ヴィレット』。

『ほんのよもやま話』で、山崎まどかさんが『ヴィレット』のあらすじを少し喋っておられるのだけど、それを読んでも、Amazonの内容紹介を読んでも、どういった話なのかつかめないでいる。

それなのに、何故か『ヴィレット』にとても惹かれていて、そういった「よく分からないけれど読んでみたい」と思う感情には従いたい気がしている。読んでみた結果、「やっぱりよく分からなかったなぁ」と思ってしまう可能性も高いけれど、そういった部分も含めて、読みたい本を読んでみようと思っている。

こういった自分の気持ちに、素直に従うことを、もうずっとしていなかったような気がしていて、だからこそ、読みたいと思える本に出会えたことはとても嬉しくてたまらない。

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