見出し画像

記憶忘却装置

保育園の頃、朱色の夕日に向かって、お迎えの来た友達から帰っていく。お母さんとお父さんの二人で迎えに来ている家があって、羨ましかった。その幸せな園児は春翔だったのだ。小学生の時も、参観会に春翔の家は時々お父さんが見に来ていて羨ましかった。相手がもっているものに嫉妬してしまう自分が嫌だった。それで春翔と疎遠になっていったことを思い出した。

【小説】「コールドムーン」第6話より
動画を再生しながらお読み下さい😊
心にしっとりと響きます

人には生きていくために
様々な無意識の「装置」があって
心を守るようにできている


自分にとって不都合な事実に
まるで雪が降り積もるように
白いもやのようなものが
積もっていく


そうして封印された記憶



生きていくために
忘れることが必要だった


失った記憶が封印したかったものは?



古い記憶は痛みを伴うかもしれない


或いは



明日を迎えるために
必要なものなのかもしれない


あなたには忘れてしまいたい記憶
ありますか?

五木田洋平さんの新曲「Silent  White」をリンクさせて頂きありがとうございます。

polockさんの素敵なお写真ありがとうございます。