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不育症から出発「男性にもちょっとためになる がんばりすぎない子育て」⑳

シリーズ★子育ての軌跡「子育ての岐路について その2」
🍀子育ては日々の選択とセラピー🍀

 このシリーズ、20回目の今回が最終回となります。と言いますのも、このシリーズは過去にさかのぼって、育児日記を開きながら、記憶のパーツをつなげて書いております。その育児日記の記入ページもおしまいとなってしまいました。そこで、ラスト2回は、私が思う「子育ての岐路」についてお伝えしています。今回は「その2」ですどうぞよろしくお願いします。

「岐路3 高校の進路選択」

 上の娘は今、中学校3年生で高校受験を迎えます。その際に、志望校を偏差値だけで決めない子に育ってくれるといいなと漠然とした思いがありました。私の住んでいる地区では、公立優位の地区で、誰もが目指すような偏差値の高い難関高校があります。もちろん、その難関高校に進学をして、さらに高い目標をもってがんばってくれる道もステキだと思います。

 ですが私には、自分の娘が難関高校にチャレンジして、その高い偏差値のみなさんの中で埋没せずにたくましく、楽しく進んでいくイメージがもてませんでした。これは、単なる親の思いです。

 進路選択は、本人がしなくてはなりません。うちの上の娘は、選択するまでに相当に時間がかかるタイプで、レストランでメニューを決める時も、自分の洋服を選ぶ時も、なかなかすぐに決断できません。進路希望調査を記入する際にも、毎回、時間がかかりました。

 それに対して、下の娘は、まだ中学1年生だというのに、1学期の時点で志望校を自分で調べて決めて、2学期には、自分の中で志望校の変更をし、さらに高校に行ったら海外留学をして英語を生かした仕事をしたいと言っています。同じように育てていても、それぞれの個性があると感じています。

 上の娘は、夏休みに何校か、高校説明会で実際に高校に足を運んでからでないと決められないと判断し、その時が来るのを待ちました。夏休みに予定通り開催できた高校と、感染症対策で延期した高校もあり、秋までかけて進路説明会を受け、ようやく志望校を選択できました。

 高校説明会に行った際に、高校1年生の教室で、休日なのに、数名の生徒が談笑しながら数学の問題を解いていたり、校内見学で、たまたまいらっしゃた先生が直々に説明をしながら案内をして下さったりした学校に決めたとのことでした。決め手は、「自由な雰囲気の中、親切な先生方のお世話になりながら、次の目標に向けてじっくり学べそうだから」とのことでした。娘は、自分に合った選択をしているように感じました。

 高校進学は、長い人生において一通過点です。将来、自分がどんな人生を送っていくのかをイメージしながら、進んでくれたらいいなと、親として願っています。

「岐路4 塾にお世話になるかどうか」

 進路選択の話と少し前後してしまうのですが、上の娘は中3の6月まで、塾には行かずに自力で勉強をがんばってきました。ところが、2年生の3学期から、スランプ状態に陥ってしまったのです。家庭学習の時間は、これまでよりも増やし、内容も、どの問題集をどれだけやるのか自分で考えて計画的に一生懸命やっているにも関わらずです。

 その時、「塾にお世話になるかどうか」迷いました。自分の職業柄、学校で勉強をして、家庭学習を自主的にすれば充分だという気持ちはありました。でも学習したことがテストなどの結果にそのまま反映されなくなっていることに、やり方を変えた方がいい改善点が、どこかにあるのではと考えました。

 中3目前の春休みに、親ばかながら、自分が、良さそうな問題集を精選してコンビニでコピーをし、問題をはさみでカットしノートに貼り付けて、繰り返し解くことのできるオリジナルノートを作って娘のサポートをしました。しかし、中3の1学期の様子を見守っていても、成績の改善は見られませんでした。周囲の子はもう、とっくに進学塾に通っていました。いよいよ、自力では無理な所に来ているように感じました。

 3年間がんばってきた部活動も、6月中に団体戦も個人戦も負けてしまい、あとは受験というところまで来て「塾に行こう」という決断を親子でしました。

 塾は、受験に特化して進化しているので、テスト問題の傾向をデータで蓄積し分析し、塾の授業や模試に生かしています。学校も塾も、学びを深めるための授業をどちらもしているわけですが、目的が違うように感じました。というわけで、自力のみで学習した成果ではありませんが、塾のサポートを受けて、成績は3ヶ月かけて回復していきました。

 もちろん、これは我が家での話です。それぞれの御家庭の数だけ選択肢はあるのだと思っています。

【さいごに】

「子育ては日々の選択とセラピー」

 このシリーズの第2回の「母乳かミルクか」のところで「子育ては小さな選択の連続」とつぶやいておりましたが、その後の子育ても「小さな選択の連続」でつながっていきました。

 「選択をした内容」が大切なのではなく「選択をする人自身が、日頃どのような思考をするのか、目の前の出来事をどのように認識して、受け止める習慣がついているのか」が大切なのではないかと感じています。たとえ、Aを選択しても、Bを選択しても、自分の思いが強ければ、行き先は同じなのではと思います。

 また、子育ては、親から子供へ一方的に愛情を注ぐだけではなく、子供から親に対する愛情も受け取りながら進めていくと、より充実した子育てになるのではないかと感じています。

 そして人によっては、私のように、自分の子育てを通して様々な気付きをする中で、自然な形で自分の親とのトラウマ解消や関係性が改善される場合があるのだと思います。

あなはたは、どう思いますか?😊

【読んで下さった男性の皆さんへ】
 子供を取り巻く社会や家族の在り方は時代と共に変化しています。それぞれの御家庭に合ったやり方で、これまでにとらわれずに子育てをしたら楽しそうです。😊

【読んで下さった全ての皆さんへ】
 最終話まで、おつきあいして下さったみなさん!本当に本当にありがとうございました。そして、誠に勝手ながら20回でシリーズは終わりとなります。読んで下さったみなさん、スキを送って下さったみなさん、本当に励みになりました。
ありがとうございます。😌

【不育症の方へ】
 今、もしお困りの方がいらっしゃったら、ぜひ、範囲を広げて、不育症専門の先生を検索してみて下さい。HPのメッセージから、どの先生が力になって下さるか伝わってきます。複数の選択肢がある場合には、その全てに今の現状を伝えるメールを先生宛てに送ってみて下さい。その返信の内容を見れば、どこの病院を受診すればよいか迷いは消えていくと思います。
 「あなたも、必ず、御自分の赤ちゃんをその胸に抱く日がきますよ。」とかつて、自分もメールを送った専門医の方からお返事を頂きました。
 次は、あなたの番ですよ😊

★あなたの今日が、ますます輝きますように☺
noteというコミュニティのもつ、あたたかい雰囲気がスキです。noteという町に住んでいるみたいな気持ちになります。

 時には、本業やコンクール応募のため投稿の間隔が空いたり、休活することもあるかもしれませんが、今後もnoteを続けていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。😊