#13 人思いの天才
ある大切な人へ向けて書いてみる。
ほとんどのことはいいよーって言ってくれて、
欲しい時に欲しい言葉をくれて、
ありがとうとごめんなさいを
きちんと伝えてくれて、
その人といると穏やかな気持ちになる。
心優しいその人は、
心のどこかで泣いてるように見える。
( ほんとに泣いてるときもある、笑 )
1人だと寂しそうに見えるし、
でも1人になりたがってるようにも見える。
ぼーっとしてそうって見られがちだけど、
本当は頭の中がぐちゃぐちゃになるまで
なんでだろう、どうしてだろうって考えてて、
結局考えすぎて知らぬ間に力尽きて
スヤ〜って気持ちよく寝ちゃってるような人、
だと思う。
そんなあなたは、人思いの天才だ。
いつも周りの人を思いやり、
当たり前のように他人を優先する。
あなたの優しさのおかげで、心救われる人がいる。
私もそうだし、そのほかにも沢山いるだろう。
ただ、
人の気持ちにとても敏感であるがゆえ、
しなくていい時まで気を遣い、
自分でも無意識のうちに「我慢」をしている。
「一生懸命」が、気付かぬうちに、
「いっぱいいっぱい」になっている。
自分の周りに起きたことを、
自分のせいだと責めて、
また人知れず涙を流している。
人のことを丁寧に思いやれるからこそ、
相手に対しても、
思いやることを自然と求めてしまっている。
だから、
あなたのことを試すような、無鉄砲な言葉をぶつけられてしまったときには、
とっても寂しい思いをしている。
そして、
本当は悲しんでいても、心優しいあなたは、
当たり前のように自分の気持ちを抑えながら、
相手が欲しい言葉を返す。
ちょっとだけ苦しそうなあなたの姿を見て、
どうにかしてあげたいなーって思うけど、
そんなおこがましいことはやめようと思って、
でもやっぱり、なにか少しでも伝えたくて
ここに言葉を残したよ。
他人をどうにかしてあげたいなんて、
人を変えてあげたいなんて、
おこがましい気持ちだと思う。
人のことを変えるなんて出来ないんだから、
もっともっと、自分を主語にして、
自分の「want」「need」を強く持って、
たまには、“自分やるやん!”とか褒めたりして、
あなたの道を、もっと自分勝手に、大胆に、進んでみてもいいんじゃないかな。
あなたはすっごい素敵なんだから、
もっと自分を大切にしなよ。
自分のことを蔑ろにしたままで
他人の期待に応えようとすると、
常に、「誰かのための、自分」になってしまい
求められなくなることが怖くなる。
怖さから逃げるために、
誰かに何かをやってあげているとするのならば
それはもはや、本物の思いやりではない。
だからまずは、自分を大切にしなよ。
本当の優しさは、
まず、自分をきちんと肯定できるかどうか
そこから始まる気がする。
そして、
「人思いの天才」なあなたが、
ちょっと肩の力を抜いてみたときに
つくるもの/生み出すもの/考えるものは、
もっとキラキラしていて、活き活きとしていて、
あったかいんだろうな。
私も同じ制作者として、表現者として、
お手本は見せられないけれど、
一緒に頑張っていけたらいいなぁ。
上手くやれないときだってあるけど、
時々立ち止まりながら、お互いがんばろうね。