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#7 自分本位なアップデートにならないよう心がける

何気なく気に入って選ぶ洋服の系統は、いつも同じような感じ。
ご飯屋さんへ行って食べたいなぁと思う料理は、だいたい決まっている。
無意識に心惹かれ手に取る本は、いつも同じような感じ。

何かしらのきっかけがあって、自分自身の中に芽生えた「信じるもの」が、自分のそれ以降を左右しているような感じがする。「信じるもの」は、自分の中の「尺度」となり、私たちはこの尺度を持って、あらゆるものの価値を判断する。
そして、「自分なりの尺度による価値の判断」を繰り返すことによって、考え方やモノの見方に何かしらの統一性、傾向が現れるようになり、結果として「自分らしさ」が出来上がり、その人の軸が見えてくるのだろう。

つい最近、自分と違った考えを持つ方に出会い、「なんでこの人はこういう考えに至ったのだろう?」と思考した。その結果、その方にとっての「信じるもの」は幼い頃の経験に大きく影響を受けていることに気づく。
ということは、私の「自分らしさ」の根源となる「信じるもの」は、幼い頃の経験から、もう既に確定しているのかもしれない。

よく考えてみれば、過去に誰かからされたことへの恨みや、その時の悲しい気持ち、幼い頃から抱いていたコンプレックス、また、誰かに教えてもらってハッとしたこと、絶対に守りたいルール、などが「信じるもの」へと繋がっていることが分かる。
(少し話を派生させると、、、この中にある、過去の出来事から誰かを恨む気持ちは、持ち続けたとしても何も生まれない気がするので、私は、人に対するネガティブな気持ちは、その都度即座に捨てるように意識している。)

その人の生い立ちによって、「信じるもの」が異なり、尺度もそれぞれであるため、無意識のまま、思うがままの方法で自分をアップデートしようとしても、それ以前の自分が想定できる範囲内でしか、物事を吸収できない。

無意識に心を惹かれて手に取った本を読んでも、読み方や理解の仕方が自分本位であれば、そこから得たと思っているものは、それ以前の自分が想定したことをなぞっているだけであり、本当の意味で自分をアップデート出来ていることにはならない。

こうならないために、以下のことに気をつけたい。
・自分の「尺度」を疑う
・正しい「聴き方」「読み方」を身につける
・「違和感」を見捨てない

私の考え方はまだ、赤ん坊に毛が生えた程度の未発達状態なので、私自身が持つ「尺度」はその時々で変容し、不安定である。ある時は、いいな〜!と思ったり、誰かの意見を聞いて、急に感じ方が真逆になったりする。

「こうでなければならない」とか、「これが全て正解だ!」と決めつけずに、自分自身の反応に耳を傾けながら、様々なものの見方を身につけていきたい。そして、よりクリエイティブな観点から、物事を考えられる術を身につけていきたい。

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