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【デザイン寺子屋Online運営の学び】社内勉強会で得たUIデザインの理論と挑戦

こんにちは。RAKSULデザイナーの武田萌花です。
今回は7月〜11月にかけて社内勉強会として実施した『デザイン寺子屋Online』の取り組みと、運営での学びを振り返りたいと思います✍️


デザイン寺子屋Onlineの概要


新卒デザイナー研修での学びを、咀嚼・定着させること、また全社員に向けて公開し、プロダクト開発の生産性を上げることを目的にオンライン全7回で実施しました。

テーマは"オブジェクト指向UI"。前回のnoteでは、研修の内容・学びについて紹介しているので、併せてチェックしてみてください📕

各回のテーマ

デザイン寺子屋Onlineは、以下のテーマで実施しました。

#01 「オブジェクト指向UIとは何か」「シンプル・簡単にする」
#02 「オブジェクト指向UIのフィロソフィー」「ユーザーの言葉を使う」
#03 「タスクを保存 / 中断できる」
#04 「モードレス」
#05 「メンタルモデル」
#06 「シグニファイア」
#07 「直接触れて操作している感覚を与える / 一貫性」


操作性と開発効率を向上させる理論とプロセス・実践法についてのレクチャーと手を動かして身につけるワークアウトをセットで行いました。
講師はデザイナーだけでなく、新卒研修に参加したエンジニアも担当し、各業務でのエピソードなどを交え、参加者が自分ごととして思考できるよう意識しました。

各回の構成:レクチャー25分、ワークアウト+レビュー25分

実施までのプロセスと試行錯誤

新卒メンバー中心に講師を担当するため、先輩デザイナーによる中間レビューを挟んで、一定のクオリティで公開できるように準備をしました。
スライドの内容だけでなく、ワークアウトの内容が参加者にとって最適な難易度になっているか、など各回のアンケート結果をもとに調整し、丁寧に設計しました。
ワークアウトではFigJamを使用するため、ノンデザイナーにとって操作が難しいという声もありましたが、UIパーツをあらかじめ用意する・困っている時はデザイナーが総出でサポートするなど工夫を凝らし、参加者のツールに対するスキルも負荷なく向上できたように思います。

運営を通しての学び

1. 専門用語をそのまま扱わず、咀嚼する

デザインに限ったことではないと思いますが、技術書には様々な専門用語が出てきます。専門用語をキーワード的に覚えることは容易いのですが、語彙そのものに意味があるわけではなく、その言葉が何を示すのか?が大事だったりします。
例えば、#07のメインテーマ「直接触れて操作している感覚を与える」は、研修では「直接操作」と表記されていました。意味は概ね同じなのですが、「結局何を伝えたいんだろう?」と考えた時に、言葉を分解し、噛み砕いた表現を意識すると、より本質を伝えることができます。

2. ワークアウトの設計に苦戦

全7回のワークアウトのうち、半分以上はRAKSULのサービスや既存UIをもとにした内容に改変しました。理由としては、新卒デザイナー研修と違い参加者の多くがノンデザイナーであるため、よりシンプルな設計で取り組みやすいことと、寺子屋onlineで培った考え方を業務にも活かせることが重要だからです。
ワークアウトの設計には、想像以上に苦戦しました。子供の頃に、練習問題を考えるような宿題が苦手だったことを思い出したのですが、その難しさと同じで、ワークアウトの設計にはそこでの正解と、回答に至るプロセスをより深く知っている必要があるのです。
また、「各回のテーマが学べる内容になっているか」がとても重要なので、判断に困った時は新卒デザイナー間でアイデアを出し合いながら進めました。

ラクスル オンラインデザインを題材にしたワークアウト

ワークアウトMVPは、Harukaさん🐰!参加者目線でわかりやすく、美しいワークアウトを展開してくれました✨

UI素材を用意し、参加者がよりプロダクト上での体験にフォーカスできる設計

3. 参加したいと思える社内でのアナウンスとは?

デザイン寺子屋Onlineは全7回のプログラムということ、お盆休みや全社のスケジュールを調整しながら行ったため、7月〜11月とかなりの長丁場になりました。お盆休みや連休の多い時期でもあり、各回の間が1ヶ月程度空いてしまう時もありました。

長期のプログラムを行う中での課題
1. 各回の期間が空くと、参加者数が減ってしまう
2. 単発でも受講できるプログラムであることが伝わってないかもしれない
3. 頻度高くリマインドすると、逆にbot化してしまう

上記の課題を少しでも解決するべく、運営メンバーで話し合い、以下の対策を実施。

  • アナウンス文の再検討、リライト

    • 伝えたいことだけをシンプルに、端的に整理して、文字数を最低限に削る。

    • 投稿を当日の講師にお願いすることで、アサイン先のコミュニティにアプローチ。

      • 実際、エンジニア担当回はその部署の方が多く参加してくれた👏

  • 振り返りコンテンツ、動画の展開

    • 参加できなかった方にも、レクチャーの内容をお伝えする+欠席しても内容を振り返ることができるように、各回振り返りコンテンツを制作し、Slackで展開しました。

    • 画像4枚構成で、レクチャーとワークアウトの概要を伝える。

      • Slackでプレビューした時の画像比率に沿って、どんなデバイスからでもアクセスしやすい設計に。

    • 振り返り動画は、レクチャー部分のみをトリミングし各回15〜20分で見られるようにしました。

振り返りコンテンツは、「1分でわかる」を意識。
プレビューした時にコンテンツが見切れないよう工夫したデザイン

振り返りコンテンツのMVPは、Meiさん🐶
画像・動画共にスピーディー且つ美しく仕上げてくれました!感謝

終わりに

入社して半年で社内向け勉強会の運営・進行管理を担当するとは思ってもいませんでしたが、非常に難解且つ学びある取り組みでした。
業務をしながらの運営だったので、時にはバランスが難しい時もありましたが、チームで連携して各自が得意分野を率先して担い、オーナーシップを持つことで、無事に完遂することができました。

デザイン寺子屋Onlineという長期プログラムでの学びを、今後もデザイン組織のイベント運営に活かしていきたいと思います🙋‍♀️

それでは、また👋

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