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虫歯ないのに歯医者に行かないと!と思っていた
1年ほど行けていなかった歯医者に行った。
noteで歯の健康に関する企画をやっていますが、それとは何ら関係なく、たまたま今日歯医者に行った。
2024年になってから歯医者の検診(クリーニング)を2回予約して直前にキャンセルしている。なぜ虫歯もないのに歯医者に行こうとするのかというと、18年間生きてきて1度も虫歯になったことがなく、ここまで来るともう虫歯になるのが怖いからだ。幼い頃に虫歯予防を頑張ってくれた両親への申し訳なさもある。両親は普通に虫歯があるので、口移しなどしないようにかなり気を使ったことでしょう。字面だけ見ると普通の理由だが、今年になってから虫歯になる恐怖で何度病んだかわからない。これは一種の強迫観念だと思う。
最近も水曜日の疲れで情緒がバグっていたのでこれは無理かなと思っていた。歯医者の予約をしているということ自体に「この日になったら解放される」という安心感があったので、実際に行くかどうかは病んでいる時の自分にとっては思うほど重要ではなかったような気もする。何度もキャンセルしたらその歯医者に行けなくなるし、この事で病みたくないという理由で行ったのだが。結論、行ってよかった、行けてよかったとは思っている。とても。
専門家が半年に1回は定期検診を受けないとダメだよというのは職業として当然であるが、私はその言葉に過剰に囚われていた。
虫歯を放置しすぎると虫歯菌が心臓に移転して大変なことになるとか、心身の健康には歯の健康が必要不可欠であるとかいう一般人からすればちょっと大袈裟なんじゃないかという話があるが、歯の痛みなんてないのにそれが怖かった。馬鹿げている。冷静に考えれば身の回りで虫歯の人なんてごまんといるがそれが原因で心臓が悪くなったとか、虫歯が原因でうつ病になった(逆に歯を治したらうつ病が治った)とか、一度も聞いた事がない。
しかし、ネットで歯の話題を見たり、歯磨き粉に「歯医者さんで定期検診を受けましょう」と書いてあるのですら目に入ると頭の中がそれでいっぱいになるので極力見ないようにしていた。朝昼晩歯を磨き、夜なんて15分くらい磨いていた。逆にエナメル質が削れるのではないか。
歯医者で検診に来いと言われるように、私たちは各種専門家から色々アドバイスをされる。メガネのレンズが外れて眼鏡屋に行った時は「月一でメンテナンスに来てほしいんです」と言われたし、いいとこの化粧品コーナーに行けば化粧するとしても一番コンプレックスである目にしか化粧しないような私に正しい化粧の仕方を教えられる。
その他本やネットで情報を入れれば、健康的な食生活(1日3食50品目)、痩せ方、効率的な勉強法、Fラン大学生の末路、ミニマリストになれば無駄が無くなる、おすすめのサプリ、ニートは死ぬ気で働け など、普通に生きていく上では全てを取り入れるには大変極端な情報が積もっている。
逆に、カロリーメイト食ってりゃ健康、1日3食なんて多すぎるor少なすぎる、職業的には勉強よりも実践が大事、爆買い楽しいフォーーーetc………………………………(一部割愛)
そう、若干話は逸れたが、情報の正しい正しくないはさておき、全ての言うことを聞くのは不可能だし、その努力をしすぎると人間破綻する。病的に強迫的になる私には、その辺のほどよさみたいなものがわからない。人間はそれぞれ何かに縋ることで安心して生きているが、普通は自分のこだわりのある部分以外のほとんどを人生が破綻しない程度に排除していると思う。
人間死んだら終わりなのでリスクのあることを極力したくないと思っていた時期がある(今もそう)。しかし感染症や事故を恐れてずっと引きこもっている人間が幸せなわけがない。
分かりやすい例を出すとコロナが流行りだした時期、母が職場に体調不良の人がいるから行きたくない(が、明日も行く)と言っていた時は強烈に恐怖を感じた。感染が目に見えて間近に迫っている状況で、母の収入がないと生計が成り立たないわけでもないのに、当たり前のように明日も出社しようとているのが理解できなかった。体調悪いってことはコロナかもしれないよ、そんなところ行ったらうつるよ、お母さんもう50代なんだからうつったら死ぬかもしれないよ、行かないでと止めたら父に社会を分かっていないと怒られた。
家族とカミソリを共用したことなんて今までかなりあるのに、血液感染を起こすのではないかと本気で恐れてHIVについて一晩中調べた夜もある。何ならタオルの共用も良くないんじゃないかとまで思った。そんなこと言い出したらマジでなんもできないじゃん。
その他、根拠の無い食べ物へのこだわりがある。勉強や外出の予定、母との関係の悪化で自分を追い込むと強まる。自分て自分をコントロールしているという実感を得ようと必死なんだと思う。
確認強迫に関しては書ききれないほど凄まじいものがあるが、恐ろしいことにこれはもう日常に組み込まれており、自分で自分に辟易としてくるまではやってもいいということにしている。数十回確認していると「しっくり来る瞬間」というものがあるのだが、これの基準もよく分からない。
……特に締めが思いつかないのだが、私はとにかく強迫観念が強いというお話。歯医者の次はどんな不安を見つけるのでしょうか。楽しみですね。