記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

大統領暗殺計画を聞いた通訳は…『ザ・インタープリター』見た感想

今日の映画はこちら

こんな方におすすめ

  • サスペンスが好きな方

  • 社会派の映画が好きな方

  • じっくり映画を見たい方

国連で通訳として働く主人公が大統領暗殺計画を聞いてしまったことから、暗殺を阻止すべく動いていく中で主人公の過去が明らかになっていくお話。真面目でシリアスな雰囲気の社会派人間ドラマって感じの映画です。ちょっとしんみりします。

シルヴィア役はニコールキッドマン。美人すぎる。やっぱ演技上手よなこの人。ケラー役はショーンペン。かっこいい~渋い~なんややたら色気あるシークレットサービスのエージェント。でも硬派。私も守られたい人生だった。


※ネタバレ注意※

国連で通訳として働いていたシルヴィア。ある日国連でズワーニというアフリカの国マトボの大統領を暗殺する計画を聞いてしまいます。
ズワーニの暴虐性は世界的にも問題になってて国連はICCに起訴しようと考えていた。

そんなズワーニが国連で今度演説をすると。ズワーニへの反発心を持つ民は多く、暗殺も正直不思議ではないといったところ。
シークレットサービスやFBIとしては国連なんちゅう大々的な場で殺人があってはそれはそれで問題になるので、とりあえず無傷で国外へ追い出すことを考えてました。


ちなみにシルヴィアはマトボの言葉であるクー語を話すことができ、しかもマトボとアメリカの二重国籍。シークレットサービスのケラーも彼女のことをちょっと怪しんで調べたり尾行したりしてたのね。

暗殺の動機があるのはズワーニの政敵であるゾーラとクマンクマン。彼らを中心に捜査していくと、徐々にシルヴィアの過去も明らかに。


実はシルヴィアはズワーニが仕掛けた地雷で家族を失ってたんですな。さらにゾーラの演説を聞いてる写真も出てきます。
ケラーは、シルヴィアにも動機があると見て、より動向を監視するように。
でもシルヴィア自身は悲しみの安易な産物が復讐よって、ズワーニ暗殺には無関係と主張します。


そんな折、シルヴィアはカメラマンのフィリップからの連絡で2人で会うことに。フィリップは少し前にゾーラ、シルヴィアの兄のサイモンと一緒にとある村に出向いてた。ゾーラは、クマンクマンから手を組んで共にゾーラを失墜させようと持ち掛けられてたんやけど、それは実は罠で、ゾーラは殺され、サイモンは行方不明になってしまったと。


どうしてもサイモンの安否を知りたいシルヴィアはクマンクマンに会うためにブルックリンでとあるバスに乗ります。そこにちょうど乗って来たクマンクマン。
話してみると、クマンクマンはゾーラに手を下してない、濡れ衣だと。ゾーラが死んだら自分も不利になるのに殺すわけないと。そりゃそうよな。


そこに乗り合わせたズワーニ側の男ジャン。爆弾を持ってバスに乗り、ちょうどシルヴィアがバスを降りた直後に爆発。バスに乗っていたクマンクマンや尾行していたエージェント、一般市民に被害が。テロじゃん。。。。


ケラーはシルヴィアにクマンクマンに会ってた理由やサイモンについて問い詰めます。
サイモンはシルヴィアと違ってズワーニに復讐したがってて、この暗殺計画を耳にしたとき関わってるんじゃないかと思ったんだと。それでメール送ったり調べたりしてた。
しかもシルヴィア、ゾーラが好きだったけど結ばれなかったんやと。えっ、悲しい。家族もいなくなってゾーラも離れて行って何もなくなったからアメリカに来たんやとか。

ここでやっとケラーとシルヴィアが分かり合うというか、心通じ合うのよな。このシーン好き。


そしてフィリップもズワーニ側の男に殺されます。遺書にはサイモンがもう死んでしまってることが書かれてて、サイモンが遺した死亡者リストもあった。


悲しみの中、シルヴィアの元に彼女を殺そうとするジャンが。シルヴィアはそいつを出し抜いた上、ケラー達警備の目もかいくぐり姿を消します。


国連での演説の日。遂にズワーニがやって来ます。暗殺者がズワーニを狙おうとした瞬間、警備主任のラッドが暗殺者を殺害。
ちなみに会場は暗殺者がいるからズワーニを控室に戻せとセキュリティが動いててんやわんや。

ケラーはラッドの元へ行くも何かおかしいと察します。何と暗殺者の銃には実弾入っておらず。この暗殺計画はズワーニが、自身が行った大量殺戮を正当化させるための、暗殺を乗り越えて支持率アップを狙った自演だったわけですな。ひでぇやつやで。


一方控室に連れていかれたズワーニの元に姿を消したはずのシルヴィアが。やっぱサイモンもゾーラも殺したの許せんかったんやね。。。。
復讐しようとズワーニに銃を突きつけるシルヴィア、しかし間一髪でケラーが諭し、シルヴィアは銃から手を離します。

ここ良かったな~
最初はシルヴィアは復讐はむなしいものと分かってて、そんな気なかったのよ。逆にケラーは奥さん事故で亡くしてて運転手に復讐したいって思ってた。
それがさ、いろんなことが明らかになって2人が関わっていくうちに考えが反対になってくんよな。
シルヴィアはケラーがいてくれて良かったよ。ケラーが銃の置き方教えてあげるから、って言ったとこはすごいなと思った。


最終的にズワーニはICCに送られ、きちんと裁かれます。
シルヴィアは国へ送還。ケラーとお別れします。悲しい。この2人すごく良い感じなのにさ。。。お別れしちゃうのね。。。。




話が2転3転して引き込まれるというかついじーっっと見ちゃった映画だったな~
ていうかショーンペンがまじでかっこよかった。

あとさ、シルヴィアが、
「消えるを死ぬと訳したら通訳失格」「誤解が原因で戦争が起こる」
って言っててさ、いやほんと、正しく訳すってどういうことか改めて考えさせられるセリフ…。
翻訳家の端くれの私には結構刺さりました。

ではでは👋

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?