【看病・慰め】不安とたたかう女性と密着カウンセラー

「都会のオフィス街にある一室。変わったクリニックで友達感覚で接するカウンセラーがいる。診療方法も変わっているが、癒しを求めてこのクリニックへくる人がいる。
その中の一人の女性の話」

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お部屋におはいりくださーい！
＊ドアをあける音
さぁ、どーぞ！！こちらの椅子にお座り下さい～

＊問診票を見ながら
えっと…… 初診ですもんね。
じゃぁ～まずは挨拶しないとっ！

えーと…はじめまして。
私はここの専門医なんですけど別でカウンセラーもしてます。
って言っても先生っていうのすきじゃないんですよねぇー
だから患者さんたちには名前で呼んでもらってます（笑）
えっ？変ですか？
確かに医師免許持ってここで働いているんですけど
先生で来られると緊張したり、かしこまっちゃったりして
思ってる事話せないと困るじゃないですか～
だから僕は先生じゃなくて友達感覚で話できる
話し相手なんですよ！
おもしろい先生ですねって？（笑）
まぁ～、よく言われます（笑）
ところで下の名前で呼んでも大丈夫ですか？
僕は女性は全てちゃんづけで呼ばせてもらっているんですが…
あ。良かった！！
僕、「さん」より「ちゃん」の方がすきなんですよ（笑）
僕の自己紹介はこんなもんかな
楽に僕とお話しましょうね
笑顔見れてよかった！！

じゃぁ～本題に入りますね？
問診票見させてもらったんですが、今の一番の症状は
急に思い詰めたように不安になっちゃうって書いてます
けど……
何が不安とかはなく全て不安になっちゃう感じで？
うんうん
日中は普通に仕事したりしているのに夜になると急に
色々な事考えて勝手に不安になってしまう…か…
そっか～
んー家に帰ってきたらやっぱり気ぃぬけるでしょ？
そのまま疲れてふとした時に考えてしまうんですよねー
甘える相手もいなくて誰かに言いたくても言えないって…
不安が一気に押し寄せてくるんですよね……
あ。そんな悲しい顔しないで…

じゃぁ～～～
ちょっと、リラックスする為に横になってお話
聞きますから、イスを少し倒しますね？
あ。ひざ掛けかけますね。
楽にしててください～

＊優しく話しかけてください
(先生は患者の横に座りながらお話をしている感じです)
では、続きのお話聞きますね？
あ、もし良かったら…タメ口で話しても大丈夫ですか？
なんか敬語で話してるとなかなか本音がね（笑）
あと、今日会ったのに話しやすい感じがしたから
うん。僕にもタメ口で大丈夫だし！
そうそう～友達感覚ね（笑）
＊少し間を置く
さっきから思ってるんだけどさ…
顔は笑ってるけど…やっぱりちょっと怖い？
そうだよね。
僕のとこ特殊だし、こういうところ初めてでしょ？
ドキドキしちゃうよね

手に力入ってる……
この部屋に入ってきた時とずっと一緒だね？
ちょっと手握るね？
ゆっくり深呼吸しよーか
じゃぁ～僕の言葉に合わせて呼吸するんだよ？
はい、
吸って～
吐いて～
吸って～
吐いて～
もう一回！
吸って～
吐いて～

良く出来ました！
ほら、力抜いてね？

＊間を置く
まだ怖いね？
大丈夫、大丈夫、僕がいるから安心していいよ
ゆっくりでいいから話してみてね？

今さ～、一人が寂しくなっちゃう？
うん。うん。
急に寂しくなって何もかも心配になって不安になる…
怖くなって泣いちゃうのかぁ～
そうだよね。
一気にそんな気持ちになったらどうしていいかわからなく
なるし、頭の中いっぱいいっぱいになるよね？
それ、わかるなぁ～
ん？
うん。うん。
それで、どうしようもなくなって息できなくなって
苦しくなるんだね？
だから……？
あ。ほら、過呼吸気味になってきちゃってる
大丈夫だよ。僕がいるから
僕に合わせて呼吸して
うん、そうそう
うん。
ほら、大丈夫でしょ？
怖かったりしたら手強く握ってもいいよ？

うん
僕を頼ってきてくれてありがとね
絶対にその気持ち楽にしてあげるからね
沢山泣いていいよ

ほら、僕の手心臓の所に置くよ？
凄い心臓が早い…
話すの怖いね？
うん
いいんだよ。それが正しい感情だよ
周りの目も気になるしどう思われているのかも怖い…
うん。うん。
あとはなにが怖かったり不安なの？
うん。
一人で部屋にいて寂しくて誰かにいてほしい…
このまま一人でしんじゃうのかなって…
うん。うん。

震えてきたね……
いいよ。全部の思っている事話して？
どうしていいかわからない…ね……
助けて……
うん。
うん。
助けてあげるよ
ちょっといいかな？
ぎゅー…
凄い頑張ってきたんだね？
もう、そんなに頑張らなくていいんだよ？
少し楽になりなよ。
このまま力抜いてごらん？
僕は味方だよ
これからはずっと味方になってあげるから…
だからそんなに頑張るなよ
そうだよ、俺がいる…
~END~