#モジ活 全部デジタルになればいいと思っていました(三浦)
電子書籍ってあるじゃないですか。有名どころだとAmazonさんのkindleとか。マイナーどころだと紀伊國書店さんのkinoppyとか。
今でこそ当たり前のように読まれている電子書籍ですが、日本で電子書籍が一般的に認知されるようになったのは、大体十年ぐらい前だったと思います。(Kindleストア日本版が2012年に開始されたので)
当時は、本好きの知人、友人たちは一様に、「紙の本で読むからこそ良いのだ」と言って敬遠していました。私も「そういうもんなんだろう」としばらくは手を出さなかったのですが、何がきっかけかは忘れましたが、一冊電子書籍(kindle)買って、感動しました。
スマートフォン一つで、いつでもどこでも本が買えて、片手で読むことができる、こんな便利なものはない。そして何より、布団の中で横になりながら読める! ぐうたらな私にとって、それは決定的でした。
やったことがある人には分かると思いますが、寝ながら紙の本を読むのって、かなり難しいんですよ。
それからはずっと電子書籍派です。欲しいマイナーな本を探して、書店をいくつも回らなくていいのも良いですね。
持っていた紙の本は全て処分して本棚も捨てました。
もう書店なんて無くして、全部電子書籍に、デジタルになればいいと思っていました。少し前までは。
実はここ最近、紙の本も良いなぁって思っています。手に持った時の重量感が、そのまま物語の重みとして感じられるようで。それに色んな本のこだわりの装丁を実際に触って楽しめて。今更ながら「紙の本、良い……」ってなりました。(本当に今更過ぎる)
最近は喫茶店で読書をするのですが、おいしいコーヒーとケーキと本が、一つのテーブルにあるとなんだかおしゃれで、そして自分もおしゃれになった気がして、読書をするのもの捗ります。(ついでにささやかな執筆活動も捗ります)
本に対する考え方というか、価値観が、この歳になっても変わることがあるんだな、と思うと、本って面白くて、不思議な存在なんだなぁと。
そういう「本と文字の付き合い方」について、色んな人から話を聞いてみたいと、しみじみと思っています。