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秋は心細い季節です。


つい先日まで日中暑かった東京ですが、今や風情はすっかり秋です。

夕方には涼しくなりますし、日が落ちるのも早くなりました。17時を過ぎると夜の訪れを感じます。

それに昨日今日と雨が冷たくて、ああ、季節が変わるんだなあ…という気配がありあり。

秋は、なぜかポジティブな表現が多い季節です。
スポーツの秋。
食欲の秋。
読書の秋。

でも、早く暗くなったり、ひと雨ごとに寒くなったりすると、これから冬が来るんだな…と裏寂しい気持ちになります。

なので、秋はなかなか苦手な季節です。

東京の冬も苦手です。
雪がなく、からっ風が吹いて、乾燥してしみじみ寒い。

ですが、その先に、暖かな日差しが降り注ぐ春が待っているかと思うと、心細さはそれほど感じません。

四季の中でダントツに心細いのは、やはり秋だな、と思うのです。


秋が嫌だなと思うようになったのは、札幌を出て、東京や名古屋で暮らすようになってからの気がします。


北海道は、8月の中くらいには夕方以降涼しくなって秋の気配が出始め、10月には雪が降ったりします。

紅葉したかと思うと、すぐはげちゃう。

あれよあれよという間に秋が終わって冬が来るので、秋を儚む暇がないのかもしれません。

かなり前、ヨーロッパのとある国から留学でやってきた友人が、サッポロ、アキナイと言っていたくらいですから…

東京も最近は暑い時季が続いて、夏が長いなあと思わせますが、秋の気配はじんわりじんわりやってきます。

このじんわりじんわりが、心細さを感じさせるのだと思います。

来週には朝晩の気温がさらに下がるようで、着る服も1枚多くなりそうな様子です。
また一段と秋を感じそうです。

綺麗な紅葉を見る機会もなさそうだし、美味しい焼き芋でも食べて、心を慰めることにします。

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