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Photo by
3syuume
中途半端な好意は、苦しめる。
私は1ヶ月ほど前から、朝夕とパーキング猫さんの様子を見に行っています。
付近はゴミやガラクタだらけで、喫煙者の溜まり場にもなるようなところ。
無事に過ごせているか、とても気になるからです。
今日も帰宅する前に、猫さんがいるパーキングに立ち寄りました。
夕方、猫さんはガラクタに埋もれて休んでいることが多いのですが、今日は姿がありませんでした。
ふと見ると、よく昼寝しているビルの室外機の下に、猫のおやつが入った箱と紙皿が乱雑に放置されています。
朝見た時にはありませんでした。
きっと、誰かが猫さんにおやつをあげて放置していったのだろうと思います。
私はそのおやつと近くに落ちていたゴミをいくらか拾って始末しました。
おやつをあげた人は、好意だったに違いありません。
パーキング猫さんは警戒心が強く、人の手から直接おやつを食べてくれることはほとんどありません(先日食べてくれたときは奇跡かと思いました)。
なので、苦肉の策で置いて行ったのだと思います。
しかし、よく言われているように、外猫さんにご飯やおやつをあげる場合、食べ残しを始末するまでが仕事です。
そのまま放置したら、数日もすると腐敗して悪臭の元になるでしょう。
カラスの溜まり場にもなるかもしれません。
何より腐敗したものを猫さんが口にしたら、体調を崩し、最悪命を落とすことになるかもしれません。
好意でやったことが、却って猫さんを苦しめることになるのです。
中途半端な好意は、ゴミやガラクタを不法に投棄する行為と大して変わりがないと思います。
それがそこに住む動物、そこを利用する人々を苦しめることが想像できていない行いだからです。
親切心で物事をするなら、自分の行いのその先を考える必要がある。
そんなことを痛感しました。