初の自家現像で感動
今日、CANON EOS 7NEとLEITZ minolta CLにTri-Xを入れて近所の公園に遊びにいき、家族や景色を撮影しました。CANON EOS 7NEには、EF 70–200mm f/2.8L IS II USM、EF 24-70mm f/2.8L II USM、EF 16-35mm f/2.8L III USMという、カメラ本体は中古で2万円に対してアンバランスでゴージャスなレンズラインナップで撮影を楽しみました。このフィルムカメラは、20年前に発売されたモデルで中古価格はとても安いけれど、最新のEFレンズが普通に使えるのが魅力的です。
フィルム一眼にEF 70–200mm f/2.8L IS II USMを装着すると、とっても立派になってワクワクします。
その日の晩、娘が寝てから待望の初の自家現像にトライです。現像体験は学生時代以来となり、もう30年以上前の話です。当時は大学の暗室を使っていたので恵まれた現像環境でしたが、今回は自宅のお風呂場です。家族がお風呂を使わない時間を見計らって実行します。
先ずはCineStillの温度コントローラーを使って、現像液、洗浄水などを27度になるようにセットします。目標の温度になるまで時間がかかるので、その間、ダークバックを使ってフィルムをリールに装填します。念のため、予行練習を行なってから本番に挑みました。PATERSONのリールは、メタルよりも簡単にフィルムを装填できる印象です。もっとも、その思い出も30年前なので、あくまでもイメージですが、、、。無事に2本をリールに装填でき、タンクに入れる事ができました。第一関門突破です。
現像液は、現像、停止、定着がひとつのプロセスでできるCineStill Df96 B&W MONOBATHを使います。現像液の温度を27度にすれば、たった3分で現像できる優れものです。さらに開封から2ヶ月間、もしくは35mmフィルム16本まで、何度でも使えます。
CineStillの温度コントローラーのタイマー機能で、3分と5分をセットし、現像開始です。先ずは、事前洗浄という事で、27度の水で2、3分かけてフィルムをセットしたタンクをゆっくり上下に回転させてフィルムを洗います。この行為が必要なのか定かではありませんが、YouTubeでは、やっている人がいたので真似てみました。もしかしたら、意味のない行為かもしれません。
さて、現像本番です。27度になったDf96をタンクに入れてタイマースタートです。3分間、ゆっくりとタンクを上下に回転させて現像ムラがない様に攪拌します。たった3分で本当に現像できるのかドキドキの瞬間です。CineStillの取り扱い説明書を何度も読んでいるので、間違いは無いと思います。
タイマーが3分を知らせると、すぐさま現像液をCineStillのボトルに戻します。そして、洗浄がスタートです。5分間水道水で流水させるか、タンクに水を満タンにして流して空にするのを10回やるか、2つの方法があります。私は後者を選択してみました。
洗浄が終わったら、KodacのPhoto-Flo 200という洗剤を数滴600mlの水に入れて、フィルムにその洗剤水を浸します。これは乾かす時に、水滴がフィルムに残って跡にならないようにするためのプロセスです。最後にフィルムをリールから取り出して干します。
リールからフィルムを取り出すと、フィルムにちゃんと像が浮き出ているのを確認できました。これには感動しました。自家現像で、フィルムカメラライフをさらに楽しむ事が出来そうです。
学生時代の経験から、フィルムの現像は暗室など大掛かりな設備が必要と思っていましたが、ダークバックのお陰で自宅のお風呂場でも簡単に出来ることに驚きました。また、CineStill Df96は、現像、停止、定着を一気にやってくれるので、これも本当に便利です。便利だけではなく、液体が無臭なのも嬉しいです。普通、現像液は酸っぱい匂いがしますが、Df96は匂いが全くしません。無臭なので、家族に対して気兼ねなく使うことができます。さらに、自家現像を行うには初期投資はかかりますが、コストダウンも期待できます。フィルムカメラ好きにとって、自家現像はメリットが多いですね。明日、スキャンをするのが楽しみです。