映画『笑いのカイブツ』
美術を担当しました。
東京ロケもたくさんあれど、ツチヤの実家はもちろん大阪で行われました。
関東生まれ関東育ちな私は、これまで大阪にはあまりゆかりがなく、
どことなくアウェイを感じて心配なところもありましたが、
スタッフには監督をはじめ、関西出身の方が多く、
大阪の力をたくさんお借りして、ツチヤタカユキの実家ができました。
この仕事をしていてよかったなと思うことのうちの一つは、
いろいろな土地に足を運んでその土地で暮らす人と接する機会があること。
毎日食べ物もおいしくて、あたたかい大阪が大好きな街になりました。
お笑いだけでなく、ものづくりしてる人は誰しもツチヤタカユキのような、その周りにいる人たちのような葛藤を抱えながら折り合いをつけながら日々を暮らしているんじゃないのかな。
DIYという言葉が今ぐらい浸透した日曜大工の代名詞になる前、DISCORDのビジネスモデルに憧れて、またそれもキャピタリズムの奴隷では??
と、疑問を抱きながらも我々は人の金で映画を作り続け、そしてそれで食っていくのだ。
それしかできないのも、ツチヤタカユキと同じなのである。
おもろいだけが、正しいんや。
美術:安藤秀敏、菊地実幸
装飾:岩井健志
美術助手:後藤駿治、今泉直人
持道具:重田沙織
持道具助手:三浦玄