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テニヌの王子様を知ってるかい?

許斐剛先生の漫画『テニスの王子様』。ゼブラックのコメント欄にはテニスではなくテニヌだ、なんてコメントがある。なんだ、テニヌって。

ニコニコ大百科には「テニスを超えた何かである」と書かれていたり、ピクシブ百科事典には「コート上でラケットとボールを使って争う超次元格闘技の一種である」と書かれていたりする。もう面白い。

これはぼくの勝手な解釈であるが、『テニスの王子様』がテニヌの王子様へ移り変わったのは、「波動球」の存在が大きいと思う。120%の力を込めたフラットショットとは書かれているものの、ボールを打つ瞬間に明らかに爆発している。現実世界では、世界一位のテニスプレイヤーだって、インパクトの瞬間に爆発なんて起きない。それなのに中学2年生が打った球が爆発してしまっているのだもの。もう超人やん。

その後も数々の必殺技?的なものが登場する。スマッシュを無効化できる「羆落とし」、全くバウンドしない「ゼロ式ドロップ」、自分の元へボールを引き寄せる「手塚ゾーン」。これだけでも十分すごいがインフレは止まらない。

分身する「菊丸印のステップ」、コート上を一歩で移動できる「縮地法」、もうよくわからない「無我の境地」。なんなら最後の方には、相手の五感を奪うことができる選手も出てくる。ゴカンヲウバウ……。


驚くべきなのは、続編があることだ。『新テニスの王子様』はもう本当にヤバい。スポーツ漫画というよりも、バトル漫画、ギャグ漫画、ファンタジー漫画と言ってもいい。試合中に海賊船が出てきたり、壁を砕く光の玉を打つ選手がいたり、ブラックホール?をコート上に作れる選手もいる。頭から煙が出るほど考えてみても、何が起こっているのかさっぱりわからない。ツッコミどころが多すぎる。だから、もうこれはテニヌなのだと認めるしかないのだ。テニスを超えた何かなのだ、と。

白熱した試合展開に……いや、ただただ笑えるので、ぜひ読んでみてほしい。


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