統合失調症 発症のきっかけ①
統合失調症を発症した瞬間をはっきり覚えている。
昨年10月末、私は大阪市で行われる北加賀屋フリー・アジアブックマーケットというイベントに、地下鉄で向かっていた。
電車の中で、妙にインスピレーションが湧き、スマホのメモ帳にアイデアを夢中で書き留めた。
あまりの興奮で、普段なら絶対間違えたりしない簡単な乗り換えを3回も間違えた。
会場でもハイな状態になり、ZINEという、おしゃれで薄い同人誌のようなものを一万円以上も買いまくった。
普段は1冊の本を買うにも吟味する節約家なのに。
今思うと、電車を乗り間違えるくらい、インスピレーションが溢れ出たあの瞬間が、発病のきっかけだった。
その翌日あたりに、TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISE店に行った。
何気なく立ち読みをしていたら、全身を雷⚡️で撃たれたような激しい衝撃が襲った。
立っていられなくなり、廊下の隅のほうでしばらく座っていた。
身体中がとても熱くなり、「今の衝撃は一体なんだろう」と考えた。
分からないまま、書店の外に出て、梅田の街を歩きだした。
街を歩く人々の動きがとてもゆっくりに視える。
そして、キラキラと金色のオーラで光っている。
こんなことは人生で初めてで、何が自分の身に起こっているのか全く分からなかった。
まるでドラゴンボールのスーパーサイヤ人になったような高揚感だった。
それからまもなく。
大阪で激しい雷の鳴る夜があった。
恐ろしくなるくらいの轟音で、稲光の強さもすごかった。
私は、一晩中、夢うつつで雷の音を聴いていて、「これは私がおこした雷かも」とうっすら思った。
ここから本格的に気が狂いはじめる。