中華がゆを炊く
友人が歯の手術をした。手術の当日じゃあまだ痛くて、麻酔でもぼーっとしてるんじゃないだろうか、と、手術翌日にメッセージを送る。
「元気?なんか欲しいもの、ある?」
「中華粥か、ベトナミーズのお粥が食べたい」
彼女がそういうもので、よし、買いに行こう!と思ってふと思い出した。
私、昨日鶏のスープとったじゃん。
わかった。今日は私の中華がゆを届けよう。
明日買い物に行って、ベトナミーズのお粥かな。
鶏のスープって美味しいよね。
透き通ったスープはほとんど味付けしなくても、逆にあれこれ薬味を入れても、どちらもそれぞれ美味しいから大好き。暑い時期でも、生姜を沢山いれると身体が冷えてくる。漢方とか、すごいよねぇ。
お米は研いで、そのまま油で炒める。透き通ってくるまで。今日はゴマ油にした。あと、少しだけ、おろし生姜とおろしニンニクも。
じゅうじゅうじゅう。
生姜とニンニクは炒めるうちにあの尖った香りがなくなって、ふわんと柔らかい香りになる。
鶏のスープをいれてあとは煮込むだけ。
普段はもっと手をぬいて、サラダ油で研いだ米を炒める。生姜とニンニクはいれない。今日は敢えて、のゴマ油・・・くどいだろうか。
すでに灰汁をとってあるスープだけれど、お米からなのだろうか、多少の灰汁もまたあがってくる。
最初だけ掬い取って、あとは時々かき混ぜながら弱火で煮込む、煮込む。
糊が表面に張ってきたら大体OK。
お塩をごく弱めに。
味見の分だけ、小皿に取り分ける。
ふはふはしながら匙にひとすくい。
うん、塩はほとんどなくても味がしっかりしてる。
千切りの生姜とオニオンフライを薬味でつけて、そうそう、昨日スープをとるのに使った手羽元も別容器にいれておこう。
それからしっかり冷やしたトマトのサラダもつけて、友達の家にお届け。
あれで少し、食べられるだろうか。
来週に彼女と会えるようになるといいなぁと願っている。少し、痛みがひくといいね。お大事に。