大学時代タッチフットボールという競技で、念願だった日本一位とMVPを取ったけど死ぬほど悔しかった話。
写真死ぬほどイキっててつらい。すみません。ちょっとでもかっこいいほうが興味持つ人いたらなと思って。
私のことは嫌いになっても、タッチフットのことは嫌いにならないでください。切実に!笑
タッチフットの自分の話を真面目に書きます。興味ない人はそっと閉じて、、笑。
ルールとかより誰かの物語の方が親しみ感じる人もいるかと思って。
・きっかけ
私は武庫川女子大学という大学出身で、そこでタッチフットに出会いました。正確には入学前から知ってて、入るのも決めてた。
タッチフットなんて聞いたこともない競技になんではいる気になったのかというと
単純に一番になりたかった!
マイナー競技だったら自分の能力で一番になれると思ったし、武庫女は何年も日本一になってたからいけると思ったんです。
あと、アイシールド21読んで、アメフトという競技に勝手に親しみを感じてたのもある!
タッチフットはアメフトを6人制にしてタックルをなくしたもの。
なので、これならできると謎の自信をもってました。笑(当時サッカー部時代にデビルバッドゴーストを使うシーンもないのに練習した)
高校でしていたサッカーは、同じチームに小学校の頃からずっとやってた子や高校から始めたけどめっちゃ上手い子がいて、ボールの扱いでは勝てなかった。だから大学の強いチームで勝負しても私は一番にはなれないと思ったんです。
たぶん私は認められたかった。周りに。そして自分自身に。スポーツは楽しみであり、自分の居場所を作る手段でもあったんです。
サッカーはサッカーで好きでした。でも、サッカーじゃなくてもよかった。
なれるなら一番になりたかった。なれる可能性のある新しいことに挑戦したかったんです。メジャーかマイナーかは関係なかった。
・右も左もわからない一回生時代
用語もルールもまともにわからないし、ボールも取れないし、タッチフット思ったより難しい。
ほんでなんか一回生の仕事多い!次の練習メニューの準備とか!先輩に水持っていくとかなんだよめんどくさ!って思ってました。
練習の準備はわかるんだけど、水は自分で取れるし、それぞれのタイミングがあるだろ。笑
そして、同期の能力高いやつの身体能力が自分より上なのにも気がつきます。すごくいいやつで、なんか人間的にも負けてた。笑
でも、ポジションが決まって違うポジションだったので、セーフ!って思ってた。
一回生の時は公式戦はまともに出れなかった。
・二回生、暗黒期からの初めての日本一
二回生から同じWRのポジションの先輩が卒業して、枠が一つあいて試合にでれるようになりました。しかし、死にたくなるほど病んでた。
試合形式の練習でコールミスをして死ぬほど怒られて(プレーコールというのがあって、どう走るどう動くとか決まっている)、キャッチミスをしてボロカスに言われ、役割を果たせないならいらないみたいな扱いを受けてる気分だった。暗黒すぎてあんま記憶ない。笑。完全に実力不足すぎた。
試合形式の練習のメンバーに入れて欲しくないと思ってたし、試合にもでたくなかった。
でも、支えてくれた先輩がいて練習付き合ってもらって、実力もついてきて、だんだん試合で使えるようになってきた。
二回生の後半は伸び伸びプレーできて、ひたすらに楽しかった気がする。秋は勝ち進んで、全日本選手権さくらボウルで優勝、日本一になった。WRでそれなりに活躍した。でもMVPは取れなかった。
・三回生噛み合わないチーム
チームが代替わりして、チームの方針とかやり方が上回生と下回生で合わなくてなかなか歯車が噛み合わなかった。勝つことだけが目標で目的になってしまい、逆に勝利から遠ざかっていた。チームとして大事なものが育たないままこのシーズンが終わってしまった。
私が個人的に色々とお世話になった先輩と一緒に勝ちたかったけど、なんの改善もできなかった。チームを運営する難しさを横で見て感じた。
・学生最後自分自身が楽しむためにプレーをすると決めた
4回生になって自分たちがチーム運営をする立場になった。武庫女のタッチフットではオフェンスリーダー、ディフェンスリーダーなど各セクションのリーダーがあった。私は最初リーダーになるつもりはなかったが、お世話になった先輩の言葉で考えが変わった。
自分でやらな、あんたが楽しまれへんチームになる、やったほうがいい。
そう言った内容のことを言われた。私は先輩と仲が良くて、あまり同期と深く関わっていなかったところがあった。だから、完全にコミュニケーション不足だったし、私が楽しいと思えるチームと意見が一致している気がしなかった。
不満を持ちながら文句ばっかりでやるより、自分が楽しくタッチフットをして、自分が楽しく一番になるために自分のやれる事をリーダーとしてやろうと思った。強烈なエゴ。
でも、この意識が強烈なエゴであることを意識しないといけないと思ってた。頑張る理由や責任を誰かのせいにすることをしたくなかった。
私はわたしのわがままでやってるって思わないといけない。そうしないとできなかった。
私は私が楽しくやりたかったので、楽しもうって言い続けた。ちょいちょいブチ切れたりもした。笑。あからさまに機嫌が悪かったりもした。笑
ただ、チームの方針とかメニューやメンバーの理由がわからないということだけはなくそうと思って、後輩の顔色を全力でうかがった。笑
プレー中はブチ切れたりするけど、プレーが終わったら極力ヘラヘラしてた。笑
リーダーとして色んなことをまとめてばっと一人でやるなんてからきしだったし、考えるのとかも得意じゃないから、わからなかったら言ってもらえるようにと思って。私が間違ってたら後輩や同期から言ってもらおうという他力本願でお願いしてた。笑
私がそれでもブチ切れてたら、イケメンハートの持ち主であるキャプテンがフォローしてくれてた。笑。他の同期も後輩と仲良しだったのでフォローしてくれてたのだと思う。
そんなこんなでなんやかんや、騒がしい動物園みたいなチームが出来て、メンバーもそろっていたので、春から秋まで結果負けなしだった。
学生全国一位を決める東西王座決定戦で優勝。
でも、学生全国一位になったのに、喜びすぎて閉会式でしこたま怒られるという珍事?も起きた。笑
いまだから笑える。笑
(個人的にはスポーツはエンターテイメントだから、勝った方は全力で喜んでいいと思ってる。勝ってしれっとされてても腹立つやろ。笑。でも学生スポーツはダメみたい。見解は人それぞれだね(`・ω・´)キリッ)
学生全国優勝はできた。だけど、MVPは獲れなかった。QBがとったと思う。お世話になった先輩にMVPとるって宣言してたんだけど、獲れなかったから半泣きで謝った。(泣いてたかな?)
そして、学生最後の大会。
学生でMVP最後のチャンス。
全日本選手権さくらボウル🌸
泣いても笑っても最後の試合。今まで負けなかったから勝てるってどこかで思ってたのかもしれない。
この試合前半2プレー目くらいで、ランブロックした時に倒れて頭打った。笑。めっちゃ痛かったし、なんだかちょっとぼーっとしてた。笑。
試合中ずっと。
プレーコールが理解できなかったら自分で抜けようと思ってた。(一応メディカルは受けて大丈夫の判断はあったよ)
前半で得点したあと、後半思うように点は取れなかった。でもリードはしてた。だけど、最後の最後に立て続けに得点されて同点に追いつかれた。
リードできる最後のチャンスが回ってきたけど、そこで私達は得点が獲れなかった。最後の一投は確か私へのロングパス。そこでパス失敗でタイムオーバー。
延長戦があるのかと思ってたんだけど、どうやらないみたいで、これどうなるの?って思ってたら
両チーム優勝
正直なんだよそれ、続きやらせてくれよって思った。悔しくて仕方がなかった。頭もガンガンしてたし、なんだか結果を受け入れられず酷くなってきた気さえした。
トロフィーも表彰状ももらった、MVPにも選ばれた。だけど一人じゃなかった。MVPは両チーム優勝だから2人。一番にはなれなかった。
MVPの写真撮影で引きつった笑いをするので精一杯。表彰状なんて破り捨てたいくらいだった。笑
みんなが打ち上げにいく中、私は一応病院へ。特に何もなかった。笑
結果同率優勝のもやもやを部活のメンバーと共有できないまま、最後の大会は終わった。
振り返ってみると
オフェンスは力任せなプレーだったし、最後の最後で詰めが甘いところなんかもう完全にこのチームの弱いところだった。これが実力だった、唯一の一番になれなかった私も全部等身大の私で完全に実力だった。
何年も経った今なら、自分たちらしい結果だったと思える。
史上初の同点両チーム優勝も。
2人のMVPのうち1人に選ばれたことも。
私の家には表彰状が二つある。
一つは最優秀選手賞MVPのもの。
もう一つは敢闘賞。
本来なら負けたチームの優秀選手1人が選ばれるやつ。同点優勝が想定されてなかったから、表彰状が足りなかった。だから私はトロフィーと敢闘賞の表彰状を貰って帰った。最優秀選手賞の方は後日郵送でどでかいやつが送られてきた。
唯一の一番にはなれなかったけど、一番にも色んな形が世の中にはあるんだと思った。
よく考えると私は今まで優勝してMVPとった誰よりも多い表彰状もってる。
私と一緒にMVPとった人はトロフィーが後日郵送で最優秀選手賞の表彰状を持って帰ったはずだから。トロフィー+最優秀選手賞
私は、トロフィー+最優秀選手賞+敢闘賞。
別に紙切れに価値があるわけでもないし、全くもってそんな事は大したことじゃない。私自身表彰状が欲しかったわけじゃないし。
ただ、もちろん勝てなかった悔しさはあるし、一番欲しかった一番じゃないけど、
でも、なんだかなんか知らんけど沢山貰える一番もあるんだなぁって、ふと今になってなんか面白いなと思った。
ながっ!読んでくれた方心からありがとうございます。
タッチフット社会人でも続けてる。くそ楽しいよ。