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採用する側になったときの気づき・経験

こんばんは。秋生まれ・秋が苦手な仙崎です!季節の変わり目で体調などを崩しやすい時期なので、皆様ご自愛ください。本日は、3月から7月までの約5ヶ月間に渡って採用に関わった時の気づきを備忘録的にまとめていきます。(Withリモートワーク時代の採用側の人・採用される側の人にとって参考になることがありましたら嬉しいです。)

ある日、採用される側から採用側になった

来年度にかけ、チームで目指している「デジタルとフィジカルの融合案件」を創出していくために新たな仲間が必要(増員)になり、採用に関わることになりました。所属しているチームは当時4名(部長1名・チームリーダー1名・営業1名・UXデザイナー(私))。4名のチームで採用する+かつ社内ベンチャー的な立ち回りのため、採用にかける予算がないシビアな状況の中、試行錯誤しながら採用を進めました。

結果どうだったのか?

🎉2名の若手UXデザイナー候補の方にご入社いただくことができました🎉

半年間で、12人の方とカジュアル面談〜面接を行い、2人採用という結果でした。2人とも入社いただき、試用期間終了間際です。「私たちのチームで大切にしたいマインド・視座」を持っているポテンシャルの高い方だったので、入社してもらえて本当によかったなとしみじみしています。今も一緒に案件に関わっていただき、日々の成長を実感しています。

採用のプロセス

STEP1:採用のターゲット・層(Who)を固める

・UXプロセスを経験したことはないけど、興味がある人だといいなぁ
・スキルセットより、熱意やチームにフィットするかを重視したいな
・完全に未経験なら20代前半の人が良いかも。ただし前職の強みを活かせそうなら年齢の幅は広げたい(年齢にはこだわらず・フィーリング重視)

「UXプロセスに興味があって、ポテンシャルのある若い方(未経験OK)」を採用したいね、という話の流れで、そんな人物像に近い人が潜在的にいそうな採用サービス=Wantedly(通常募集+スカウト)を使うことになりました。※他にもYOUTRUSTなど、新進気鋭のサービスがありますね。

STEP2:募集告知で何(What)を伝えるかをまとめる

・アイキャッチは楽しそうに(人のビジュアルが惹かれやすいらしい)
・募集要項に嘘は書かない(当たり前ですが、何事も盛らないの大事)
・まずはカジュアルに話しましょうというスタンスでエントリーのハードルを下げる(実際話してみると、お互いの相互理解が深まりやすかったので本当にオススメです!)

職種的にはUXデザイナーですが、私たちのチームのデザイナーは少し特殊な働き方を求められます。専門家として活躍していきたい!という感じの人ではなく、「少ないチームメンバーのなかで、時には進行管理やコンサルタント、営業のフォローなども行える柔軟な人」が必要でした。

なので、未経験だけどUXプロセスを全方位的に出来る専門家になりたいキャリアを目指している人だと、その方のキャリアイメージと沿わないお仕事を提供する場面も増えてしまうため、この部分はカジュアル面談〜選考中にもしっかりと伝えていきました。(優秀な人とたくさんお話ししましたが、ご入社後にその方が希望するキャリアに添えない状態になるかもしれないという場合は泣く泣くお断りしたり、でも一緒に働きたいよね。と思った方には他のポジションで打診させていただきました。入社後にその方が本当にやりたいキャリアを積めること、ミスマッチにならないこと、というのは選考を通じて意識した点です)

また案件的にはアプリ構築や、実店舗のサービス体験を考えるようなフィジカル目線も必要だったため、広義の意味で「ユーザー体験」に関わりたいと思っている人に刺さるように、下記の文章を募集要項に加えました。

クライアントの課題を解決するためのUXデザインだけではなく、企画立案や情報設計などの上流工程にも関わっていただき、クライアントのビジネスを成功させるために並走してくれる方と働けたらと思っています。

とにかく話を広げすぎず、でも今後の展望も見据えたビジョンは伝えるようにしました。実際の募集要項は、下記からもご覧いただけます。(※現在は募集終了しています)

STEP3:カジュアル面談で想いを伝える

募集が始まると、思っていたよりも早いペースでエントリーが届き始めました。エントリーしてくれた人は全員カジュアル面談をして想いを伝える方針にしていたため、4月〜GW入る前までは週2ペースでカジュアル面談を実施。

1時間の面談ではありつつも、「30分で私たちの想いを伝え、残りの30分でエントリーしてくれた方の質問事項や経歴をお伺いする」スタイルで、短い時間の中で相互理解できるように進行しました。

特に大切にしていたのは、リアルで会えないから穏やかに話すこと・チームのミッションを自分たちのことばで伝えること。

チームのミッションや会社が大事にしていることをまとめたカジュアル面談用資料を作り、オンライン面談の際は画面共有で、「自分たちのことば」で説明しました。(※以下資料は一部抜粋の内容です)

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・カジュアル面談なので堅苦しい雰囲気を作らないようにする
・画面越しは笑顔。穏やかに
・面談される方の不明点をヒアリングし、正直に伝える(盛らない)

チームのミッションに共感してもらえそうか?を重視していたため、この面談を通じて「チームでやっていく仕事内容」やミッションについて深掘りして質問してくれる人はものすごく好印象でした。同時に福利厚生や働き方についての質問のみだったり・資料で話しても反応が少ない場合は、「もしかして制度が変わったりしたら、離れてしまうかな?」だったり「実際に入った後のギャップや反動が大きいのでは」と感じることもあり、採用する側に立ってみることで「採用される側」に居た時には気付けなかったことにたくさん気付けました。これは自分の中でも大きな収穫となりました。

あとは普段の私たちのラフで堅苦しくない雰囲気のまま、話すことも心がけました。結局のところ、お互いに「この人と、一緒に働けそうだろうか?」のフィーリングもあるはずなので、飾りすぎずいつもどおり(これは難しいんですけどね...笑)が大事です。実際にいろんなバックグラウンドを持つ方とお話ができ、採用側に回ることでの視点が生まれ、とても楽しかったです。

STEP4:面接で、どんなことを聞く?

リアルに会えない状況で、お互いの温度感を探り合いつつ面接は進んでいきます。正直、私は面接フェーズが一番むずかしいなと思いました。みなさんはどうでしょうか?

志望動機は正直、そこまで重視していませんでした。それよりも、今までの仕事で「何を大事にしてきたのか」だったり、今後はどんな経験をしていきたいか、普段ユーザーの視点に立って物事を考えているか?などのコアの部分で、お互いに共感できる人が選考に進みました。加えて、やりたいことのレベル感があっているか(逆に優秀すぎる方だと、その方の求める仕事を用意できないかもしれない、という理由でお断りすることもありました。仮に不採用だったとしても色々な理由が含まれるんだな...と、採用側に立つことで理解が深まりました。)

私がUXデザイナー志望の方に聞いた質問はこんな感じです。パーソナリティーがわかる内容と、どれぐらいユーザー視点を持てているか(うまく話せなくても好きだということが伝わるか)の2つを重視していました。

・自分の得意なこと、苦手なこと
・最近使ったサービスで良いと思った体験・よくなかった体験(それはなぜそう思ったのか)
・UXデザイナーってどんな仕事だと思うか(未経験の場合)

実際に、採用に関わってみて得られたこと

採用する側に立つことで、採用する・される側の気持ち(ユーザー理解)が深まった感覚があり、視座が高くなり、ものすごく得られることが大きい経験となりました。

今すぐに転職ということは考えていないものの、今後キャリアの軸足を変えたいなと思うような出来事や壁にぶつかったときに「何を大切にして、働くか」「共感できるマインドがあるか?」「自分の力を貢献できるポジションか」などを俯瞰していきたいです。


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