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7カ国ヨーロッパ周遊旅行~1ヶ月間の女一人旅(1)スケジュール立て→出発

1ヶ月間、女一人でヨーロッパ周遊旅行をしてきました。

4年ぶりの海外。

「今の状態で居続けたらダメになってしまいそう」 「何か新しいことをしよう」 そう思ってすぐさまアムステルダム行き、バルセロナ発という複数都市の周遊航空券を購入。なんと、出発は2週間後(笑) 自分でも中々思い切った行動だったと思います。

わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。

  • オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム

  • ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル

  • フランス(3泊)ストラスブール、コルマール

  • ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ

  • イギリス(5泊)ロンドン

  • ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ

  • スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス

行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。1日目の記録です。

すべてを自分で決める31日間

ヨーロッパ行きたい!

ある日突然に思い立った。友だちも誘ってみたものの、残念ながら予定が合う子はいない。でも旅行は行きたい。必然的に女一人旅が決定した。

「ヨーロッパに女の子一人で行くの?」 アラサーなので女の子という年齢ではないものの、女一人でヨーロッパ旅行に行くと話すと、こういったリアクションも多かった。

祖母からは「手術で〇〇ちゃん心臓を取って中を見てみたいわ(どこからそんな勇気がでるの?という意味だと思う)」と、かなり恐ろしいことを言われた(笑)

特に祖母世代の人からしたら一人で、それも女で、海外に行くなんて、到底考えられない行動なんだろう…。

自分で決めたことは誰に何を言われたとしてもやってみるという性格上、「行かない」という選択肢は1ミリもなく、ヨーロッパ行きの往復の航空券をネットで探し始めた(おばあちゃん、女でも何でもできるんだよ!!)

ヨーロッパまで行くのなら1カ国だけではもったいないよなぁ…。 でもヨーロッパは物価が高いし、円安だし…。 と思いつつも、せっかく時間もとれたので、あまりお金にシビアになりすぎず、何カ国か周遊することにした。

出発が2週間後のアムステルダム行き、バルセロナ発の航空券を購入。特別オランダとスペインに行きたかったというわけではない。見ていた中で一番安い航空券だった。 そんな行先の決め方も、なんだかすごく自由で心地よい。初めてのエティハド航空、アブダビ空港での乗り継ぎだ。

行きと帰りの国は決まったが、中の旅程も考えなければならない。

大学時代の友だちがドイツとイギリスにいる。繋がっているSNSで「ヨーロッパに行こうと思ってる」と連絡したら2人とも「会おう!」とすぐに返信が来た。友だちが住んでいるドイツ(フランクフルト)、ロンドン行きが決定。

何年経っても、日本じゃなくても、「会おう!」と言ってくれる友だちがいるのはとても嬉しい。

イギリスとドイツ以外はまだ行ったことないところに行きたいと思い、ネットで調べながら、行きたい都市の目星をつけていった。

宿は節約のために初めてホステルに泊まることにした。部屋やバスルームを複数人で共有して使うホステル。共用キッチンがついているホステルも多く、スーパーで買ってきた食材を持ち込んで自炊が出来る。ヨーロッパは外食が高いので、食費の節約ができるのはかなり大きい。

ただ、同じ部屋の人に気を使ったり、想像よりも汚くて泊まりたくないと思うかもしれないと、うち5日間だけはホテルを予約した。(結果、確かにホステルでは精神的に少し疲れる部分もあったが、思っていた以上にホステルでの生活も快適だった)

「滞在先でもう少し長くいたいと思うかもしれないし、ロンドン以降の宿は旅行をしながら決めよう」

ロンドンでは友だちが家に泊めてくれるという。ホステルとホテルを組み合わせて、とりあえず15日目のイギリスまでの宿を予約した。旅程の途中までしか宿を予約せずに出発するというのは、自分のその時の気持ち、その町の雰囲気を感じながら行動をしていくのは、なんだかカッコいい感じがした。

ホステルの予約をして初めて知ったのだが、ホステルには「男女混合の部屋」と「女性専用の部屋」ある。そして、たいてい「男女混合」のほうが数千円安い。 女性は自分の安全を確保するために、男性よりもお金をかけなければいけないということだ。

婚活パーティーの参加費が男性の方が高いとか、男性がお金を多く払う場面もあるものの、女性は”自分の身を守るためのお金が必要”ということに、少しモヤっとした。ジェンダー問題…。

ジェンダーのことを話すと長くなるので、話を戻そう。

一人旅のいいところは、当たり前だが全て自分で決められることだろう。金額や行程、行きたいところ。誰かに相談しなくても決められるので、出発の2週間前でも、思っていたよりスケジュールはスムーズに決まっていった。

あっという間に出発日の前日。

航空券を直前に購入したということもあり、実感が湧かない。パッキングもやる気が起きない。結局、出発前日に家のクローゼットの奥底に眠っていたスーツケースを引っ張り出してきてパッキングを始めた。

コロナで海外に行けなかった4年間。パッキングのやり方も忘れているかと思ったが割とスムーズに終わった。整理整頓は昔から得意なほうである。

前に成田空港に来たのは、1年半前に友だちの見送りに行った時だった。

ちょうどコロナ渦で人がいない。レストランも休業している。閑散とした雰囲気がなんだか悲しかったのを覚えている。 その時以来ぶりの成田空港。色んな人が交わっていて、自分がどの国にいるのか分からなくなりそうな空港独特の雰囲気が好きだ。そんなわたしの好きな雰囲気の場所に戻っていて嬉しかった。

スーツケースをカウンターで預けた後、スターバックスの無料チケットが旅行中に期限切れになってしまうことを思い出した。慌ててスターバックスに向かい、期間限定だったストロベリーフラペチーノを注文。

搭乗の時間が迫っていたのでストローを勢いよく吸い、急いで搭乗ゲートに向かった。

アムステルダムまで30時間はキツカッタ

今回購入した航空券は、成田→アブダビ空港→スキポール空港(オランダ)という旅程だ。

成田からアブダビまでは、ラッキーなことに隣の席がいなかった。夕方16時発の便ということもあり、最初に出てきたごはんを食べた後は爆睡。映画1本もみることなく、11時間のフライトはあっという間に終わった。 問題はアブダビ空港での乗り継ぎ。

なんと乗り継ぎの待ち時間は「11時間」

安い航空券を選んだので仕方がない。夜中なので空港から出て観光もできない。お金は節約したいので空港泊だ。予定通り23時にアブダビ空港に着いたわたしは、35ゲートに向かった。

アブダビ空港
アブダビ空港

「35ゲート近くにシャワーがあります」

出発前に見たアブダビ空港で乗り継ぎをした方のブログに書いてあった。タオルや石鹸などはなく、ただシャワーがあるだけらしいから、使い捨てのミニタオル、サンプルのボディソープ、スキンケア一式、替えの下着は手荷物で持ってきていた。

早くシャワー浴びたい! 顔を洗い! 歯を磨きたい! 免税店エリアを横目に足早に35ゲートに向かった。

アブダビ空港
アブダビ空港

35ゲート近くの案内(シャワーアイコンが目印)

トイレの中にシャワーがあるので分かりづらいが、右奥2つの扉がシャワー室だった。(日本人の感覚からすると、トイレとシャワーが同じ空間にあるというのはものすごく違和感がある)

隣の席がいなくて快適だったとしても、11時間の長時間フライトは気が付かないうちに体が疲れていたようで、温かいシャワーでもリラックスができた。

シャワーの後は、ゆっくりできそうな場所を探す。

アブダビ空港はハブ空港なので夜中でも割と人は多い。免税店もやっているし、キオスクも開いている。地べたでがっつり寝ている人もいる。 ただ、わたしは女一人。安全管理上、さすがに熟睡はできない。荷物を体から離さないようにして、少し目をつぶって体を休めたり、スマホをいじったり、本を読んで過ごした。

日が昇ってきた頃には、お腹がペコペコになっていた。その頃になるとレストランも開いていたので、何を食べようかとレストランフロアを散策し、シナボンでシナモンをひとつ購入。空腹に激甘のシナモンはひとつで十分だった。

アブダビ空港からスキポール空港までは7時間のフライト。

スキポール空港に着いてすぐにATMでユーロに両替をして、バス乗り場に向かった。予約しているホステルはハーレムというアムステルダムから電車で15分ほどの町。

ちょうどハーレム行きのバスが来たのでそのまま乗り込んだが、事前に調べていなかったので支払い方が分からない。東京でいうSuicaみたいな交通ICカードがあるのか、一回いくらなのか。

「How can I pay?」

バスの運転手さんに聞くと、タッチ決済ができるVisaカードをタッチすればいいだけらしい。

なんという画期的なシステム!!

クレジットカードをタッチしたら運転手さんが親指をたて、優しい笑顔でグッジョブのジェスチャーをしてくれた。本当に楽チンで感動。日本も早く取り入れたらいいのに。

バス停を下り、ホステルに到着。

この日は近くのスーパーで夜ご飯と翌日の朝ごはんだけの買い出しに行って終わった。女性専用8人の相部屋だったが、疲れていたおかげで人の気配を全く感じないほどに熟睡ができたのはよかった点かもしれない。

合計30時間の旅路。さすがにしんどかったが、ここからスタート。

▼2日目の記事はこちら

▼ヨーロッパ周遊旅行で宿泊した宿をまとめました


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五十嵐さくら
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