ニュージーランド南島~10日間の女一人旅(1)急に思い立ったNZ旅
10日間、女一人でニュージーランド南島を旅してきました。
短い期間でしたがレンタカー(海外では初!)をしたおかげで、行きたかった場所に行けて、やりたかったことができ、充実した10日間だったと思います。
わたしが行った街はこちら。
クライストチャーチ
テカポ
ワナカ
マウントクック
クイーンズタウン
行き帰りのフライト時間を含めてちょうど10日間の旅。出発までの記録です。
時は金なり
「ニュージーランドで大自然を感じてこよう!」
そう思ったのは、一か月のヨーロッパ周遊旅行から帰って来てから3日ほど経った頃だった。
年を重ねるにつれて保守的になってきたと感じる。養わなければいけない家族もいないのに、将来に不安を覚え、お金を使うのがだんだんと怖くなってしまうのは、わたしの真面目な性格が原因かもしれない。
将来に漠然とした不安はあるものの、この頃は無職だったので時間が有り余っていた。お金はないが自分に使える時間はたっぷりとある。
もしかしたら、これから養わなければいけない家族が出来るかもしれない。もしかしたら、病気になって旅行に行けなくなるかもしれない。もしかしたら、海外で戦争が起こって飛行機が飛ばなくなるかもしれない。
元々はヨーロッパから帰ってきたら富士登山に行こうかと考えていたのだが、都内から数時間もあれば行ける。
わたしはこの日中にニュージーランドに行くことを決めた。
ニュージーランドへの出発は2週間後
ニュージーランドは”首都ウェリントンがある北島”と”自然が多い南島”で分かれている。
北島と南島、両方行くとかなりの日数(そしてお金)が必要になってくるので、まずはどちらの島に行くのかを決めなければならなかった。
ニュージーランド全人口の約4分の3が住んでいる北島は首都ウェリントンをはじめ、ニュージーランド最大の都市オークランドがある。その一方で南島は、北島よりも人口密度が低く、手つかずの大自然が残っているが、日本からの直行便はないため南島での乗り換えが必要だ。
北島か、南島か。かなり悩んだが、”とにかく大自然を感じたい”、そして”時間はある”という当初の考えの元、時間はかかるが大自然のある南島に決定した。
飛行機はジェットスターで安さ重視。成田-ゴールドコースト(オーストラリア)ーオークランド(ニュージーランド北島)ークライストチャーチ(ニュージーランド南島)という、乗り換え2回のハードスケジュールだ。
行きたい街にある宿も日本にいる間にすべて予約してほぼ準備完了。
あとは南島内の移動手段を調べればいいだけだから楽勝。そう思っていたのだが、思わぬ壁にぶつかった。
ニュージーランドはかなりの車社会だったのだ。
主要な町以外、電車やバスなどの公共交通機関はなく、効率的に行きたい場所を周るには車が必須だった。レンタカーをするか、バスで行けるところだけを周るのか。調べれば調べるほど今回のわたしの旅にはレンタカーが合っていると感じたのだが、海外でレンタカーをする決断は出来ないでいた。
というのも、わたしは車の運転が苦手。免許をとってから10年以上経ち、最近やっと国内旅行でレンタカーをしたり、一人でも車で出かけられるようになったところだった。
迷いながら調べ続けていると、ニュージーランドは日本と同じく左車線で、車もほとんどがトヨタなどの日本車らしい。道路標識は異なるものの、”日本人がレンタカーしやすい国である”と書いている情報サイトもあった。
「よっしゃ!レンタカーするぞ!」
もうここまで来たら勢いが大事だ。すぐにネットでレンタカーを予約して、準備は整った。
ヨーロッパ周遊旅行で慣れていたおかげで、4日ほどで旅程決め、予約などの手配を終えることができた。急に決めたニュージーランド旅行だったが、かなり優秀だったと自負している。
パッキングでパンク寸前
航空券と宿の手配が終わった時点ですでに出発1週間前。早々にパッキングを始める必要があった。
安さ重視で予約した航空券は”機内持ち込み荷物のみ”合計7キロまで”だったため、大きなスーツケースは持っていくことができない。登山用のリュック2つをタンスの奥から引っ張り出し、荷物を詰め込んでいった。
「全然リュックに収まりきらない…」
試行錯誤しながらリュックに荷物を入れていたが、まったく入る気配がない。
9月だというのに真夏日が続く東京とは正反対に、直近の天気予報をみると気温がマイナスの日もあるニュージーランド。リュックの口からは密閉袋にも入りきらなかった厚手のパーカー、フリースがはみ出していた。
荷物を一つリュックに入れるたびに、重量オーバーしていないかデジタル計りで確認していく作業を繰り返す。
結局、最小限の荷物にしたものの7キロ以内に収めることはできなかった。
東京は真夏なので空港までは半袖で行くことになる。重量オーバーしたパーカー、フリース、ダウンなどは空港に着いたらリュックから取り出し、重ね着をして手荷物の重量チェックを乗り切る作戦で行くことにした。
***
出発当日。
この日もモワッとした生ぬるい空気が肌にまとわりつくような真夏日だった。わたしはタンクトップとカーゴパンツ、そして体の前後にリュックを一つずつ背負って、そして、抱えて、空港へ向かった。
おまけ
帰りの便も重量オーバーにならないように現地にもデジタル計りを持って行ったのですが、大活躍でした。宿で会った人にも貸してほしいと言われて感謝されたので、会話のキッカケにもなります(笑)
チェックイン時に重量オーバーで追加費用を払わなければいけないのは悲しいので、わたしと同じように節約旅したい方はぜひ。
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