箱根湯寮【1】〜時を愉しむ里山の湯でととのう〜
箱根湯本駅から無料シャトルバスに乗り、
約3分のところにそれはある。
ふと来訪を思いつき、
19:00頃に到着。
暗がりの中、
灯りに照らされた日本庭園が美しい。
進むと建物への入り口が。
受付で入浴料を支払い。
お食事付きの「湯ったり手形」がお得ということで、
そちらを選択。
通常入浴料は1,500円で、
湯ったり手形にするとたしか2,600円。
どうやらラストオーダーが20:00らしい。
これは急がねばということで、
早々に温泉のある本殿、
湯楽庵へ。
靴をロッカーへ預け、
女湯へ。
ロッカーは縦長の2段。
するりと服を脱ぎ捨て、
いよいよ浴場へ。
扉を開けて視界に飛び込んできたのは、
シックな洗い場と、
ぶくぶく泡だった内湯。
一気に胸が高鳴る。
こういう温泉施設は、
シャンプー類の充実もやっぱりうれしい。
しっかりと体を清めたら、
まずは内湯で温まる。
開放的な大窓があるが、
もう夜なのであまり景色は見えない代わりに、
漆黒の絵画を楽しめる。
夜は暗いのがいとをかし。
ほどほどに温まったら、
水気を拭き取り、
いざサウナへ。
露天スペースへの扉を開けてから、
さらに鼓動が速まった。
なんだコレは…。
暗がりの中にひろがる、
湯けむりパラダイス。
すのこの階段を下って、
下って、下っていった奥底に、
お目当のサウナあり。
入り口には「熱ノ室」の文字が。
そして19:30から「ロウリュウサービス」とのこと。
これは忙しいぞ!!
上がる口角を隠せないまま、イン。
こじんまりとしたスペースに、
サウナマットが敷かれた三段構成。
温度もそこそこに、アツい。
そして、まぁまぁドライ。
まだサウナハットを持ってなかった当時の私は、
もっぱら絞ったタオルで、
顔をぐるぐる巻きにしていた。
他の人からしたら、
タオルミイラみたいな人がサウナで座ってて、
ギョッとしたかもしれない。
私自身、
サウナ室で頭をタオルで巻いていたり、
顔をタオルで押さえている人を見たことはあるが、
顔面を含め、
頭部全体をぐるぐる巻きにしてる人は、
いまだかつて見たことがない。
(いや、きっといるんだろうけど。)
でもサウナハットがない時の私は、
決まってこのスタイルだった。
意外とタオルの編みの目から、
周りの様子も見えるのよ。
座って右側には、
横長の窓。
昼間なら、
ここから自然の景色が望めるんだろうか。
…ふぅ。
1セット目はいつも、
無理しすぎない主義。
火照る体で外の水風呂へ。
はやる気持ちを抑え、
まずはかけ水で汗を流す。
おぉ、ちべたい。
そしてチャプチャプと、
小さな段差を下る。
肩まで浸かる。
おぉお!
やっぱり冷たい!
水温計は17℃くらい?
…ほんとに??
氷水に浸かってるようなきもち。
壁に目をやると、
「沢水風呂」の文字。
湧き水か何か使ってるのかな。
それにしてもきもちいい。
…でも冷たい。
ので、さっと上がったら、
水気を拭き取って近くのベンチへ。
はぁぁ〜、
至福のとき。
しかも風が心地いい。
2セット目の前には、
すのこ階段を少し上って、
信楽の壺湯へ。
3セット目にロウリュウサービスが当たるよう、
時間を気にしながら過ごす。
そろそろだ。
(^^)))))))))
待ちに待ったロウリュウサービスには、
他に4人ほどのお客さん。
2人の女の子が、
芭蕉扇サイズの赤い大うちわを持ってやって来た。
まずはサウナストーンにアロマ水かけて、
ジュワっと蒸気をたてる。
アロマ水はアイスミントの香り。
ミントは清涼感があって好き。
「それでは、お一人様5回ずつさせていただきます」
5回?
5扇ぎ?
…なんと!
バッサバッサと扇がれる。
体にまとわりつく熱波。
…イイ!
しっかりと感謝を伝える。
「本日はお客様が少ないため、
おかわりをさせていただきますが、
ご希望のお客様はいらっしゃいますか?」
…なんと!!
「ハイッ」(しっかりと挙手。)
しっかり扇がれ、
体中ホクホク。
ヒー。
これは水風呂がオソロシイことになりそう♡
最後は2人の女の子に感謝の拍手。
颯爽とサウナ室から出たゆでだこは、
冷たいお水を求めてジャブン。
フゥックゥヮアーッ…
なんとも言えない声が自然と漏れる。
体中の毛穴という毛穴が、
ギュギュっと引き締まっていく。
やっぱりすごーく冷たいので、
早めに水から出て、
ととのいスペースへ。
今日もありがとう。
ととのいタイムはいつも、
万物への感謝の気持ちが自ずと湧き出る。
至極ピースフルなひとときを過ごし…
たかったけど、
ごはんのラストオーダーの時間を思い出して急ぐ。
とにもかくにも、
いいサウナでした。
→【2】に続く。
箱根湯寮
https://www.hakoneyuryo.jp/
好き勝手に書いてますが、少しでも楽しんでいただけたらうれしいです(^^)))よければまたふらっとお立ち寄りくださいね。