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Norman Conquest (ノルマン・コンクエスト)フランス語がイギリス貴族の公用語だった時代

Norman Conquest 字面がいい。

イギリスはなぜ島国なのに、日本と違って他国により制服されていた時代があるのか。その一つに「ドーバー海峡が案外狭い。」というのがあるという。34kmという距離は頑張れば泳いで渡れる。そんな距離。だからこそ苦労したのだと。そんな話を聞いていたけれど、ドーバーを渡ってやってきた民族がブリテン島を侵略したという記録はこのNorman Conquest以降ありません。ノルマン人の制服という意味ではあるけれど、そこまで血生臭いものでは無かったようです。映画もあるようなので、いつか観てみたいと思っています。

さて、Norman Conquest以降のイギリスはどう変わったか。

まず1つ目はそれまで悩まされてきたバイキング、とりわけデーン人が影を潜めることになると、北欧とのつながりが薄れ、変わってイタリアやフランスと交流が深まることになった。

2つ目に土地の台帳がつくられ、税収制度、封建制度が確立された。世界初!

そして3つ目。フランス語が上流階級の公用語として採用された。

これが1066年のことだというんだから、世界史おもしろい。日本では院政が始まるころでございます。その頃の英語はドイツ語っぽいものであったようで、そこへノルマン人由来のフランス語がブレンドされていくわけです。より洗練された英語はこの時に出来上がるわけなんですね〜。アングロサクソン人にとっては堪らない話でしょうが、百年戦争までフランス語が貴族の間の公用語であったという事実。貴族にとってもお洒落言語だったんですね。

拗れているフランスとイギリス。イギリスの王様は、フランスの公爵。すなわち家臣。ちょっとそれはないんじゃない?そういうことが積み重なってじわじわとイギリスにストレスが与えられていくわけです。そしておこるのが1339年から始まる百年戦争。そのあと薔薇戦争。大変です。今日のところは戦争を横に置いて、言語が混ざり合って今の英語があること、ちょっと1000年ほど前はドイツ語っぽい英語だったということ。

カセットもないのに、なんでわかるんでしょうか。というか、カセットって…。文字が残ってるのかな。英語はシェイクスピアくらいからのことしか学校では教えてもらっていないからそんな話を聞くとわくわくします。アングロ・サクソン人はドイツから来ているから、っていうそんな単純な理由かもしれないけれど。ちょっと聞いてみたいですね、ドイツ語なまりの英語。1000年前じゃ、無理かー。


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