読書記録『リコリス・リコイル Ordinary days』を読んで、書きかけの小説を思い出す
リコリス・リコイル
noteで #リコリス・リコイル を検索すると、300件以上の記事がリストアップされ、今も新しい投稿が続く今夏のヒットアニメ。
MOHの記事も多くの方に読んで頂いている。
他の方の記事を読んでいて、原案者(アニメ自体が原作なので原案者)自らが書いたスピンオフ小説のあることを知り、読んでみた。
読書感想文
この本、5話構成で1話ずつ完結するが、その前後の話も出てきたりする(話の順序と時間軸は別)連作短編集。
第1話「閉じ行く人生にスイーツを」
第2話「ガンファイトとコーヒーと千束の赤いアレ」
第3話「Takina’s cooking」
第4話「リコリコ・オブ・ザ・デッド」
第5話「ご注文は?」
内容は「喫茶リコリコ」の日常がメイン、アニメでは語られなかった常連客のお話が出てきたりする。
戦闘シーン(「夜に裏のお仕事」と千束がお店で客に語る)では、銃の取り扱いが詳しく書かれている。
それでもメインは、千束とたきな。
彼女たちの関係や想いをアニメでは伝えられなかったことが、あちらこちらに出てくる。
意外だったのは料理や食事の記述。
賄い飯の「漬け丼」一つを取っても、その素材が何なのか?とか、たきなが失敗する卵焼きの作り方とか、著者が作って失敗したことがあるとしか思えない具体的な文章が続く。
「リコリス・リコイル」を知っていることが前提となるが、アニメを見られた方は、アニメに描かれなかったところが分かり、時間軸は同じでも別のお話を読めたりして楽しめると思う。
Amazonプライムビデオで今も観ることが出来る。
紙の本は売り切れの様子。
数年前から放置された小説
第4話の設定が、数年前に書きかけのままにした小説と似ていることに苦笑した(東京と上海の違いはあるのだが)。
初めて海外赴任したと思ったら…やっぱり地球防衛隊?だった件
未完のこの小説、女性2人が落ち合ってからのことも下書きに書いているが筆を(keyを)止め、投稿したのは落ち合う直前まで。
2人は上海のホテルに放置された多くのクルマの中から燃費の良い日本車を選び、中国の高速道路を飛ばして武漢へ行き、変なものと戦ったり中国大陸を移動しながら、無事エンディングに行き着くまでのシナリオは決めていた。
以前よく出張した上海から物語をスタートし、一度行ったことのある武漢と数回行った広州を絡めて物語を進める予定であったが、投稿を始めて直ぐ、当時の武漢から流行病が発生し『ココでゾンビを出してパンデミックを書いたらマズイだろう』と思い筆を止めた。
第4話「リコリコ・オブ・ザ・デッド」の様に最初から登場人物に『夢落ち』宣言をさせておけば、数万文字の小話で終わらせることが出来たかも知れない。
第4話は、たきなの一人称で話が進み早い段階で「これ、夢ですよね」と語らせてしまうところが斬新な物語。
MOH