『デ・キリコ展:東京都美術館』 イタリアで形而上絵画を確立した Giorgio de Chirico(ギリシア生まれ)
年末、丸善で買い求める雑誌。
キリコのことは4ページの記事になっており、東京都美術館・学芸員:高城靖之氏の解説もある。
付録カレンダー5〜6月の「キリコ」を見て開催を思い出した。
場内は撮影禁止。
公式サイトで展示作品を観ることが出来る。
展示会場でのひとりごと
彼の長い生涯(享年90歳)の中で、その作風には分かりやすい変遷がある。年代順に作品を展示すれば、説明資料はよりシンプルになったと思う。
展示場を訪れる多くの方は、説明文を熱心に読む。
そのあと(本来観るはずの)作品はサッと観て、次の説明文へ。
説明文のない作品の前に人が溜まることはない。
一見単純に見える彼の形而上絵画だが、年代ごとに変わる描写の違いは面白く(例えば、ルノワールの影響を受けた形而上絵画の筆使いとか)、年代を経ても変わらないモチーフ(窓から見える城、屋上に真っ直ぐ棚びく旗)もある。
それらはパッと見では見逃し、絵の前にしばらく佇まないと気が付かない描写もあると思う。
絵の見方は人それぞれ。
でも展示場で絵を観るより、説明文読みに時間を割くのはもったいない気がする。
会場を訪れる前にネットで調べておけば、それなりの知識が得られ会場で絵画鑑賞に没頭できると思うのだが。
日本語版wiki の内容は少なく、地元版(キリコの場合はイタリア版)を機械翻訳で読めば、彼の生涯が分かりやすい。
MOH