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今、使っているChatGPTをより良く使うための読書(「生成AI」は誤訳だと思う)
丸善丸の内本店1Fに行くと「ChatGPT」と銘打った本がゾロゾロ。
Kindleに至っては「ChatGPT」で検索すると400ページ以上のタイトルが出てくる。
当然ながら、中身は玉石混合。
そんな中、Kindle Unlimited で見つけたNewsweekの記事は、ChatGPTを利用中の人に、どう向き合うかを考えてもらう良い記事だと思う。
技術的なことは書かれていない。
【Special Report】
ChatGPTの正体 (Webで無料)
便利なChatGPTが人間を支配する日
生成AIとどう付き合うべきか?
テクノロジー 人間の敵か味方か、ChatGPTの正体
諜報戦 AIはスパイ組織の夢のツールだ (Webで無料)
教育 生成AIは授業に生かせ (Webで無料)
著作権 AIの「作品」は誰のもの?
実践 ChatGPTvs.外交アナリスト
教育 生成AIは授業に生かせ
著作権 AIの「作品」は誰のもの?
実践 ChatGPTvs.外交アナリスト (Webで無料)
記事のいくつかは、NewsweekのWebサイトに無料で掲載されている。
ChatGPTの正体
諜報戦 AIはスパイ組織の夢のツールだ
教育 生成AIは授業に生かせ
実践 ChatGPTvs.外交アナリスト
雑感
記事の中で「教育」について、サム・ポトリッキオ(ジョージタウン大学教授)のコラムが腑に落ちる。
リンクトインの共同創業者であるリード・ホフマンが述べたように、「基本的に(チャットGPTの最新版)GPT-4は、バラバラに存在する人類の膨大な知識と表現を、より連結された相互運用可能なネットワークへと編み上げ、集合的なアイデアとインパクトを生む人類の能力を拡大するものにほかならない」。
その意味でチャットGPTは私のパフォーマンスを上げるばかりか、学生たちの学びの体験も豊かにする信じ難いほど有効なツールであり、イノベーションと創造へ、さらには人生のより大きな、本質的な問いの探索へと、私たちの知的能力を集中させるツールなのである。
良く言えば、巨大な自動百科事典。
21世紀の最も重要なスーパーパワーは、「高度な質問をする能力」である。合成的な知識の深い蓄積を誇示するという教授としての競争優位性が崩壊したと嘆いていた私は、まさにチャットGPTのおかげで、自分がこれまで教えてきたことを実践し、より優れた質問家を目指せばいいのだと気が付いた。
新しい競争優位性とは、真実に近づくために、創造的なイノベーションの可能性を高めるために、最も創造的でカスタマイズされた質問をすることだ。知識をひけらかすことを重視していた私が、学生に提供する最適なプロンプトや質問、シミュレーションを考えるようになれば、不安定で不確実で複雑で曖昧な世界で彼らをよりよい結果へと導くだけでなく、私自身の職業的地位も向上するだろう。単なる知識の伝達に頼りすぎていれば恐竜と同じ運命が私を待っていたところ、チャットGPTの存在が、淘汰される前に適応せざるを得なくさせた。
これまでの「何でも知っている偉い人」ではなく
これからは「次に進むための課題が分かる人」
AIは弁護士や医師の調査や発見を効率化するだろうが、人間の戦略的なアドバイスや判断に取って代わることはない。AIに取って代わられるような人は、そもそも優れた医師や弁護士になる資格がなかったということだ。それは私たちの健康や財布が守られるということでもあるから大歓迎だ。
医師や弁護士に限らず、会社に勤める人もそうなるのかも知れない。
それが良い悪いは別にして。
「生成AI」は誤訳だと思う
GPTは"Generative Pre-trained Transformer"の略。
「ジェネレイティブな事前機械学習モデル」
"Generative"が「生成」として訳されるため「生成AI」となる。
「チャットGPT」の機能は、人間とAIが会話(チャット)をしながら解をGenerate(生成)するので、日本語的には「対話型AI」が、その実態を表していると思う。
MOH