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愛されっ子世に憚れ

相変わらず強烈キャラな娘。

連休初日の朝、外に出ていきなり大声で歌い始めた。
仕事に行こうとして準備していた私、めっちゃ慌てる。
同じように慌てて止めようとした夫にビンタして単独ライブ続行。
(その横でこっそりダンゴムシ探す息子が唯一の救い)

そんな娘、先週はちょっと大変だった。

夜、寝ようとしていた娘がいきなり嘔吐。
洗濯をしながら、次の嘔吐に備えていたのだけど
スッキリした様子で爆睡。
その後も吐くことはなかった。

月曜日。
息子を学校に送り出して、いざ娘を送り出そうとした時

「…行きたくない」

涙を流しながら訴える娘。
そして再び嘔吐。

やはり胃腸炎かなと思い、お休みして通院する。
かかりつけの先生は娘の症状を聞いて
「多分、自家中毒だね。ストレスだよ」
と。

病院での話を夫にも伝えると
「我慢している感覚もないんだろうな」
と話していた。
我慢している自覚がないからギリギリまで症状が出ない。
普段の娘が基準になっていた私は、小さすぎる娘の変化に私が疎くなっていた。

翌日「もう元気だから保育園行く!」と張り切っていたけれど
保育園に着くなり
「行きたくないぃぃぃぃぃ(号泣)」
呆然とする私に担任の先生が
「どうしてもダメな時は連絡しますね」
と暴れる娘を抱きかかえて教室に入ってくれた。

息子の新生活が始まっている所で
娘もまた新しい環境と戦っていたことを、ふんぞり返って号泣する娘を見ながら知った。

今、娘が求めていることは何だろう
これは想像するよりとりあえず本人に聞いてみよう。

娘は
「さみしいことばっかりだから、おうちではたくさんお話がしたいの」
と言った。

そこから家族は意識的に娘との関わりをもつようにしている。
普段なら「今は待ってね」という場面でも
良く話を聞き、肯定した。

私も朝から晩まで事あるごとに抱きしめたりスキンシップを大事にすることにした。

今までも子供達には、大げさなくらいに
「君たちが大好きだ。世界で一番可愛い」
と伝えてきた。
彼らが成長する中で、言いたくても言えない日が来るかもしれないから
心に残る様に言っておきたいと思ってきた。

それをずっと聞き続けてきた娘は
自己肯定感の塊みたいな女子に育った。
「娘ちゃんが1番!1番カワイイ!」
完全に方向性間違えてる。

その娘をもってしても
この時期はストレスが溜まってしまうということだから、もう世界中の人が大なり小なりストレスを抱えてしまうと思っていい。

保育園に行きたくないと告白した娘に、私が言えたことは

「娘ちゃんが泣きたくなるくらい行きたくないと思った日はお休みしよう。
もしちょっとでも行ってもいいかなと思う日があったら一回行ってみてくれない?
ダメになったらすぐに迎えに行く。約束する」

登園に向かう時はできるだけ手を繋いでいる。
娘は
「母ちゃんもお仕事行きたくないのに行ってるもんね!」
と一言も言っていない私の心の中を代弁しながら保育園に向かう。
まぁ…それはそうなんだけどね…。

最初の頃は、嘔吐が怖いからか家では食事を摂りたがらなかったけれど
少しずつ「食べてみようかな…」とテーブルにつくようになってきた。
「好きなものを食べられる分でいいよ」と伝えて、残しても何も言わない。
調子に乗ってきた娘は「好きな分だけ!」と肉ばっかり食べてる…(泣)

愛されて育って、強烈キャラになってしまったけれど
娘の心の中にある強烈な自己肯定感は、きっと未来の娘も助けてくれる気がする。
自分のことを認められなかった私は、自信満々に玄関前で歌う娘が誇らしいとすら思う。

母は、君のことをもっともっと愛せる自信があるよ。
だから、遠くに行っても大丈夫。


#エッセイ #子育て #娘 #保育園 #自家中毒 #ストレス #自己肯定感

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