意外と知らないアフリカの6つのデータ
大手メディアのニュースだけ見ていると、話題にのぼることの少ないアフリカ。モハPチャンネルをご視聴の皆様は、アフリカについても一定の知識を有している方もいることでしょう。
今回の記事は、そんなアフリカの6つのデータについてです。一定の知識を有している人でも、意外と最近のデータを見ると、見落としていることもあったりするかもしれません。よかったら確認の意味で、以下のデータをご覧になってみてください。
1.国の数:54カ国
国連加盟国が193カ国となっているなかで、54カ国というのは意外と多いなと感じる方が多いのではないでしょうか。
北部6カ国、西部15カ国、中部9カ国、東部14カ国、南部10カ国です。
2.人口:14.6億人
世界人口の18%。人口の中央値に当たる年齢は19歳とされていて、世界の30歳にくらべると若い。アフリカでは、出生率が4.0を超えていて、人口ピラミッドのなかで、5歳までの乳幼児の数が最も多い。
世界の先進国では、若い人が少ない、いわゆるツボ型とかひょうたん型とか言われる形になっている国が多いですが、アフリカではきれいな三角ピラミッドです。人口1位がナイジェリア2.2億人、2位がエチオピア1.3億人、3位エジプト1.1億人となっています。
3.GDP:2.9兆ドル
アフリカの全部の国を合わせた名目GDPは2.9兆ドル。世界GDPランキングで7位のフランスと同じくらいです。ただし、アフリカの国の場合、ちゃんと集計できないような、GDPに含まれない経済活動も沢山あるとみられますので、細かな比較はあまり意味がないでしょう。
アフリカで一番名目GDPの金額が大きいのは、エジプトの3,939億ドルで世界39位。アフリカの一人当たりGDPは2,034ドルで、インドよりも低い水準です。
4.アフリカの原油埋蔵量世界シェア:7.2%
原油といえば中東というイメージで、アフリカはそれほど原油がとれないと思っている方もいるかもしれませんが、実はいくつかの国では、それなりに原油の埋蔵量があり、生産も行っています。大部分を締めているのが、リビアとナイジェリアです。
ただし、戦争で生産が止まってしまったり、ナイジェリアではパイプラインが破壊されて原油が盗まれるなんていうこともよく起こるので、そうした事件が価格変動に影響を与える場合もあります。
5.アフリカの鉱物資源生産量世界シェア:プラチナ77%、コバルト75%
鉱物資源が豊富なことでも知られるアフリカ大陸。プラチナなどは、生産量では77%、埋蔵量では9割以上が、アフリカとなっています。このほか、世界の50%以上をアフリカで生産しているものが沢山あります。特に南アフリカなどが、多くの品目で高いシェアを有しています。
そして、こうした資源をめぐって、多くの対立、戦争も起こっています。
6.難民の数:1億840万人
あまり日本では報道されませんが、アフリカは沢山の戦争が起こっています。
アフリカで起こっている内戦、クーデター、武力衝突、数えだすときりがないですが、近年起こった規模の大きなもので言うと、スーダン内戦では、2022年にクーデターが起こってから、2024年半ばまでに1万5,000人近くがなくなっているほか、850万人の難民が発生したと言われています。上記の1億840万人というデータは、2022年時点で国連が試算したもので、スーダン内戦の850万人は含まれていません。
このほか、エチオピア内戦では10万~100万人犠牲者が出たといった見方もありますが、このあたりは誰も正確な人数は把握できていません。2010年代にリビアで起こった内戦は、引き続きにらみ合いが続いています。西アフリカの旧フランス領では、2020年以降、クーデターが8件も起こっています。アフリカのニュースを見ていると、軍事衝突が起こって多数の死傷者がでているなんていうのは、それほど驚くことではありません。
以上、アフリカの6つのデータを解説しまた。こうしたデータを頭に入れたうえで、モハPチャンネルの動画や、日々、世界で流れているニュースを見ていくと、より理解が深まっていくでしょう。
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