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今さら聞けない有価証券の会計処理「有価証券の取得目的と決算数値の関係、有価証券の会計処理の基礎を理解しよう」

 下記の経緯で始めたnoteですが、もう少し基礎の基礎から教えてほしいとのコメントを多数いただいています。

モハP【note】開設の背景
 YouTubeのコメント欄、すべて拝見しています。世界の経済ニュースをわかりやすく、金融に詳しくない方にもわかるように解説することを心掛けていますが、用語がわからないとコメントをいただくことも多いです。
実際に、何度も繰り返し動画を見て下さっている方もいるようです。
 そこで、ビギナーの方に向けた、用語の解説などを加えたまとめ記事を作成することにしました。

モハP【note】の使い方

 そこで、「今さら聞けないシリーズ」と題して、基礎の基礎からモハP視点で説明しています。前回のテーマは「米雇用統計の基礎」でした。
 今回のテーマは有価証券の会計処理です。有価証券の取得の目的が違えば、当然会計処理も違う、そこからの解説です。決算数値に影響を与えるかどうか、有価証券の会計処理は金利上昇局面で非常に重要になります。会計を勉強しようという方にも是非ご覧いただきたい内容です。よろしくお願いいたします。

責任準備金対応債券の特徴
 責任準備金対応債券とは、保険の将来の支払いに対応するために保有する債券のことで、債券を保有する時に保有目的を責任準備金対応とすると、価格変動は決算書に記載しなくても問題ないということになっています。

生命保険会社の国内債券含み損の影響について

 責任準備金対応債券の会計処理についてはマニアックすぎるため、詳細な解説はしていませんが、基本的には具体例に示したB社のケースと同じ動きをします。時価の変動は損益計算書に影響しません。

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