阪神百貨店と阪神タイガースに見る投資戦略
この記事では、私が学生時代に取り組んでいた株のトレードについて説明します。プロのファンドマネージャー時代ではなく、学生として趣味で挑戦していた頃の話のため、気軽に読んでいただければ嬉しいです。
学生時代に株を始めた背景と理由
私が証券市場に初めて触れたのは、2000年前後の学生時代です。当時はバブル崩壊の後遺症に加え、ITバブルの崩壊もあり、株式市場は全体的に低迷していました。「株なんて損しかしない」というイメージが強かった時代です。
そうした中で株を始めた理由の一つは、就職氷河期と呼ばれる厳しい経済状況です。私の親が勤めていた会社が傾き、サラリーマンとしての安定が保証されないことを目の当たりにしました。この時代背景が、金融市場を自分で学んでみようという気持ちを育んだのだと思います。
また、手数料が安いネット証券の登場で、学生でも手軽に株取引を始められる環境が整いつつありました。「デイトレード」という言葉が生まれた時代でもあります。「誰もやらないなら自分がやってみよう」という挑戦心もあり、証券市場に足を踏み入れたのです。
阪神百貨店のトレード体験
当時、私はいろいろな株式を取引していましたが、特に印象深いのは阪神百貨店という銘柄です。この銘柄を通じて学んだのが、「噂で買い、事実で売る」という市場の特性です。阪神百貨店は今では上場しておらず、2005年に鉄道会社と一緒になり、現在は阪急百貨店などとともにH2Oリテイリングという会社になっています。
阪神タイガースとの関係
阪神百貨店の値動きを観察していると、阪神タイガースの成績と非常に高い連動性があることに気づきました。野球チームが優勝すると優勝記念セールなどが行われ、売上が大きく伸びることがありますが、阪神の場合は優勝していなくてもシーズン中の成績に連動していたのです。
毎年、キャンプが始まる２月頃には「今年こそは」という期待で株価が上がり、序盤の成績が良いとさらに上昇します。しかし、シーズン中盤で優勝が厳しいと分かると容赦なく売られるという動きがありました。
そのため、タイガースの成績に期待が高まるキャンプ時期には、株価が上昇する傾向がありました。しかし、実際にはシーズン中盤になると成績が振るわず、期待感が薄れるとともに株価が下落する、というパターンを毎年繰り返していました。
私はこの動きを利用し、毎年１月末から２月初めに株を買い、シーズン序盤に株価が上昇したタイミングで売却する戦略を取っていました。この経験を通じて、株価が必ずしも実績ではなく期待に左右されることを肌で学ぶことができました。
このようなトレードで私は一定の利益を上げることができましたが、現在では当時のようなタイガース成績との連動性はなくなっています。また、現在の市場環境とは異なるため、同じ手法を再現することはできません。
動画制作と挑戦
チャンネル登録者様が20万人を超えた今でも、動画制作には多くの時間と労力を費やしています。特に最近、目の疲れを強く感じるようになりました。40代半ばを迎え、パソコン作業に伴う視力の衰えが顕著です。以前、債券運用の先輩が「銘柄が見えない」と嘆いているのを笑っていた自分が、今では同じような状況になっています。
40代半ばになり、人生の折り返し地点を過ぎたと感じることも多いですが、自分が社会の中で何をやるか、何を残すかを考えることが多いです。
これまでにやってきたことを生かして、なるべく多くの人に役立てればと考えると、YouTubeはやりがいがあります。なるべく続けていきたいと思っています。
動画を制作する際は、どのテーマにするかを考えるだけで時間がかかります。さらに、視聴者の方々に分かりやすく伝えるために、資料を集めたり、構成を練ったりするプロセスが必要です。この作業を毎日続けるのは決して簡単ではありません。それでも、「楽しみにしている」という声が励みとなり、何とか更新を続けています。
視聴者への感謝と今後の目標
これからも、日本の皆様に確かな知識をお届けすることを使命に、情報発信を続けていきたいと思っています。
たまには金曜日のような緩い話や昔話も織り交ぜながら、皆様と一緒にこのチャンネルを育てていければ嬉しいです。体力が続く限り、毎日更新を目指して頑張りますので、これからも応援よろしくお願いいたします。
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