漢文語彙㉓:徒度当独道
これは受験生の学習用に作成した漢文語彙ヨミ演習のページです。
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ト1・徒
■ 次の漢字のヨミを確認!
① 徒ス
② 徒ラニ
③ 徒ダ
④ 吾ガ 徒
■ 読みの解答
① とス
② いたづラニ
★→ 無駄に
③ たダ
★→ 限定の副詞:★→限定形
④ 吾ガ と
★→ 仲間・ともがら
■ 例文で確認!
■ 例文の読みと意味
1:くるまを すてて とす
・車を捨てて歩いた
2:せいの そつ いたづらに かへる
・斉の軍隊は虚しく帰った
→ 卒:兵士
3:かきょ ただ しへきの たつ のみ
・家はただ四方の壁があるだけだ
4:なんぢは わがとに あらざるか
・お前は私の仲間ではないのか
ト2・度
■ 次の漢字のヨミを確認!
① 度
② 度ル
③ 度ル
■ 読みの解答
① ど
→ 度:ものさし→分別・制度・規律の意味へ
② はかル
③ わたル
■ 例文で確認!
■ 例文の読みと意味
1:われ どを もつ ことを わする
・私はものさしを持ってくるのを忘れた
2:これを はかるに つひに きょうだつ すべからず
・力ずくで奪い返すのは難しいと判断した
3:おう、こふ これを わたれ
・王様、これを渡ってください
→ ★願望形:請Aセン:自己希望・請Aセヨ:他者への依頼
ト3・当
■ 次の漢字のヨミを確認!
① 当 A→★再読
② 当タリ・当ツ
■ 読みの解答
① まさニ Aス べシ
★→再読文字:まさニ~ベシ:「当」は当然・「応」は推量が基本と言われるが、混用は多く「当然・推量」の両方の意味を考える。
② あタリ・あツ
■ 例文で確認!
■ 例文の読みと意味
1:ひと まさに たるを しる べし
・人は当然満足することを知るべきだ
→ 知足:足るを知るという考え方は大事。
→ 当:★→再読文字
2:このときに あたり、はいこう たつ
・この時、沛公は漢王として立った
ト4・独
■ 次の漢字のヨミを確認!
① 只ダ 独リ
② 独リ ~ノミ
③ 独 A 哉→★反語
■ 読みの解答
① 只ダ ひとリ
② ひとリ ~ノミ
★→ 限定の副詞:★→限定形: 「ノミ」の送り仮名を送る場合は限定の副詞の次の字に送られるのが原則。
③ ひとリ Aセン 哉
★→独A哉:★→疑問・反語形
■ 例文で確認!
■ 例文の読みと意味
1:けいちゅう ただ ひとりみん
・寝室の中で一人見ているだろう
→ 閨:ねや:寝室
2:いま ひとり しん のみ ふね あり
・いま私だけが船を持っている
★→限定形
3:ひとり れんしゃうぐんを おそれんや
・どうして廉将軍を恐れるだろうか
→ 独A哉:反語:限定の意味は取らない:★→疑問・反語形
ト5・道
■ 次の漢字のヨミを確認!
① 吾ガ 道
② 道フ
③ 道ク
④ 聞 道
■ 読みの解答
① 吾ガ みち
② いフ
★→この意味は押さえたい。例:報道
③ みちびク
④ きクナラク
★→「~と道フを聞く」:聞くところによれば
■ 例文で確認!
■ 例文の読みと意味
1:わがみちは いち もって これを つらぬく
・私の道はひとつのことで貫かれている
2:がいじんの ために いふに たらざる なり
・外の世界の人に言ってはいけませんよ
3:これを みちびくに とくを もってす
・民衆を導くのに徳をもって行う
→「以BA:Bを以てAス」の動詞が「以」の前に切る時、「A以B:AスルニBヲ以テス」と読まれる。
4:きくならく てんしの つかひ なりと
・聞くところによれば漢の皇帝の使いであると
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