カブ旅1-3
スーパーカブで旅に出る。
急がず、焦らず、どこまでものんびりと。
旅にスピードはいらない、いろんなことを見過ごしてしまうから。
いろんなものを見て、いろんなことを感じて、どこまでものんびりと前へ進む。
ゆっくりと、ゆっくりと、大切に、取りこぼさないように。
人生の全ては貴重で、愛おしい。
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しばらく走っていると布目ダムの看板が見えてきた。時間は少し早いし、ちょっと寄り道してみるかな。
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布目ダム。木津川系のダムの一つだ。オーソドックスな重力式コンクリートダム。要はコンクリートの重量だけであの水量を支えている。重厚長大。物量こそすべてといった感じだ。
あまり期待しないで寄ってみたが堤体が高い。なかなか見晴らしは良い。どうも釣りが盛んなようだ。バスかな?昔、というか子供の頃にバス釣りはしたことはあるけど、最近のトレンドはよくわからない。
ぐるっと回ってみる。堤頂を走れるのは地味に嬉しいねぇ。そして忘れず管理事務所でダムカードをいただく。お仕事で忙しいだろうに、インターホンでダムカードを貰いに来たことを伝えると、愛想よく対応してくれる。カードを配ることが本職ではないだろうにありがたいことだ。