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朝日新聞の甲子園大会支援クラウドファンディングに大衆がNO!

◉朝日新聞社が、夏の甲子園大会の支援を求めるクラウドファンディングで、1億円を集めようとしているのですが……話題になった時点で達成率5%という大惨事に。各方面で苦笑され冷笑され失笑されて、ようやく7%に増えましたが、焼け石に水ですね。このnoteを書いている時点で支援882人、支援金額723万2554円です。そのうち、ポンと100万円だの1000万円だの支援する人も出るでしょうけれど。不人気位の理由はイロイロとあるでしょうけれども、雑にまとめれば朝日新聞社の凋落、でしょうね。

【2021年夏の甲子園 全国高校野球選手権大会にご支援を!】朝日新聞社

このプロジェクトについて

 新型コロナウイルスの感染拡大により、高校野球も厳しい状況が続いております。
 昨夏は第102回全国高等学校野球選手権大会が戦後初の中止を余儀なくされました。今夏は第103回大会を2年ぶりに開催しますが、スタンドの入場者は代表校の学校関係者に限り、一般のお客様向けのチケット販売は行いません。
 高校野球は入場料収入を財源にしています。その収入が大きく減る一方で、PCR検査やベンチの消毒など感染防止対策にかかる費用は膨らんでおり、運営は極めて厳しい状況に陥っております。
 どうか皆様のお力をお貸しください。

こうやってnoteで書くこと、話題にすること自体が敵に塩を送る行為だと怒る人もいるでしょうけれども、自分はむしろこういうときこそ、議論の本質が顕になると思っています。

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■朝日新聞への批判■

まず、社説で2020東京五輪の開催反対を言ってたのに、しかもその後も継続的に五輪大会と東京都のコロナ感染者の増加をさも関連性があるように書きまくっていたのに。自社の後援する甲子園大会は、シレッと開催。開催の是非を問うようなこともなく。しかも一部で観客ありとかのダブルスタンダードに、呆れ返る人が多いでしょう。朝日新聞には基本的に、以下の4つの選択肢しかないはずですよね。②と③に関しては、きちんと説明する必要があるでしょうね。特に、朝日新聞には。

①五輪も反対だし、甲子園大会も反対
②五輪は反対だが、甲子園大会は賛成
③五輪は賛成だが、甲子園大会は反対
④五輪は賛成だし、甲子園大会も賛成

自分は基本的に五輪も甲子園大会も、対策に万全を期した上でなら、開催しても良いという④の立場。ゆえに、今回の不人気なクラウドファンディングにも、少額ながら橋梁させていただきました。ハッキリ言えば、3000円も300000円も同じリターンという、クラウドファンディングでコースを分ける必要があるのか、疑問な内容。3000円一口で、個数を重ねればいいでしょうし。そこはもう気持ちの問題ですから、批判は控えますが。

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■朝日新聞の読者層高齢化?■

もうひとつ考えられるのは、朝日新聞の読者層がもう高齢化し、クラウドファンディングなんて洒落たものに対応できないのかもしれない可能性……ですかね。このnoteでも何度か言及していますが、新聞・テレビ・ラジオ・雑誌などの旧メディアが、若者に見放されているという現実が、間接的に証明されちゃった感じですかね? 若者はネットの方で朝日新聞の記事も読まないので、そもそも反応が薄いのでしょう。

甲子園大会自体は、どっちかと言えば地方の人間のほうが燃えるものですからね。都会の人間は、郷土愛が薄いので割と冷淡。しかし、地方ではなんだかんだ言って地元のローカル紙が強いですしね。田舎のスマートフォンの普及とか、甲子園大会を熱心に見る層には、あまり普及していないでしょうしね。このクラウドファンディングの情報自体が、一番寄付してくれそうな視聴者層に、あまり届いていないでしょう。NHKで宣伝すれば、だいぶ違うでしょうけれど。

■甲子園大会自体への批判■

自分は野球は割と好きな部類のスポーツです。甲子園大会も、子供の頃はよく見ていましたしね。なにしろ、荒木大輔ブームからの池田高校旋風、そして甲子園の申し子・PL学園の桑田清原のKKコンビと、中学から高校にかけてものすごく盛り上がりました誌。あのころ、鹿児島県勢もベスト8やベスト4の常連になり、見ていて面白かったですから。しかし同時に、戦前に日本の軍隊的な連帯責任やら同調圧力やら、もっとも悪いところを温存した高校野球と高野連とに、批判はいっぱいあります。

その高校野球が、今回の五輪開催の是非を問う部分で、ダブルスタンダードをあからさまにしてしまったわけですから。今回の五輪の開会式で、長嶋茂雄さんを引っ張り出す歪んだ国粋主義と同じものを、自分は感じます。それは、金メダル至上主義と円谷幸吉選手を死に追いやった部分と、とても密接だと思っています。そういう、戦前の残滓のくせに反省なく今まで生き残った朝日新聞や高野連的なものに対する、日本国民の意識が変わりつつある予感があります。

■昭和が精算される令和■

2020年から2021年というのは、10年後に振り返れば阪神淡路大震災とオウム真理教の地下鉄サリン事件が起きた1995年や、民主党政権の失政に東日本大震災が重なった2011年に匹敵する、激動の年だと認識されそうです。しかし同時に、日本のリベラルの支離滅裂な言動が可視化され、昭和の亡霊と呼べるマルクス主義者、共産主義者も最後の悪あがき、最後の悪目立ちをしているような。1995年は村山富市政権の無能が暴かれ、2011年は左派政権の無能さが暴かれたように。

大きな天災では、日本の構造的な問題が可視化され、大転換の景気になるように。開催前は批判が7割だった五輪が、始まってみたら評価が逆転したように。「菅義偉政権への支持率が過去最低!」とか左派メディアや野党がキャッキャしていたら、実際に衆議院解散総選挙になったら、野党の議席軒並み減、なんてことになる可能性が高そうな気がしますけどね。自分はこの、朝日新聞社のクラウドファンディングが不人気という小さな事件は、案外時代の転換のように思えるのです。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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