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野党支持者の甘え

◉𝕏(旧Twitter)に、こんなポストが流れてきました。典型的な、野党支持者の意見ですね。しかし「野党を育てる」というのは、なにも政権を託すことではありません。個人的に思うところを、いくつか書きます。

誰かと政治の話をする「現政権は変えないとダメだ。でも変わる野党がない」というのがほとんど。でも野党を育てなかったのは何を隠そう俺達自身だ。「仕方ないけど自民党」じゃいつまで経っても文句で終わる。野党に政権を託してみようじゃないか。野党を育てる為にも。与党に緊張を持たせる為にも。

https://x.com/3h_aki/status/1828036191465480192

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、民主党で検索したら、出てきたイラストです。

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■マスコミが大問題■

先ず、責任を負うべきはマスコミです。
与党と野党でダブルスタンダードが酷く、ハッキリ言えば野党を甘やかしてきたわけです。野党を育てると言うのなら、ダメなことをやったら・ダブルスタンダードな政策提案や主張をしたら、厳しく批判する。それだけで野党は襟を正して、成長するものです。もっとも、この国のマスコミ自体が腐っているので、難しいでしょうけれども。

そもそも野党自身が、モリカケとか汚染水とか裏金とか、揚げ足取りだったり非科学的な風評加害を使っての政権批判や自民党批判を辞め、政策本位の政党に生まれ変わるべきであって。育てて貰うのではなく、自分自身の未熟さや至らなさを認めて、鋭意改善する自助努力が必要なんですよね。なのにマスコミにそのための野党叱責という共助を求めず、国民に公助を求める。単なる甘えです。

■悪夢の民主党政権■

例えば悪夢の民主党政権でしたが、初期の段階では消費税にしろインボイス制度にしろ、割と真っ当な主張をしていました。個人的には、給付付き消費税額控除を導入とか、かなり賛成できます。消費税の税率が、OECD平均19%より遥かに低い日本では、多少の消費税減税は効果が薄く、むしろ小売の現場が混乱するだけです。であるならば、給付付き消費税額控制度の導入のほうが、現実的です。

ところが、後継の立憲民主党など、そんなことなど忘れて消費税反対、インボイス反対、何でも反対。昭和の時代の日本社会党化が、激しいです。そういう態度を批判せず、とにかく政権を託そうという甘やかしこそが、野党が育たない理由と、いい加減気づいてください。直間比率の見直しは中曽根内閣の頃から必須で、それに変わる対案が出せない政党など、無能の誹りを逃れません。消費税に反対しさえしておけば、右からも左からも批判されないとか、この国の言論空間のぬるま湯もあります。

■自助・共助・公助■

野党と言いながら、維新の会や国民民主党、嫌いですよね? 国民民主党はかなり以前から、政策本位の政党にシフトしています。現実的な提案をし、与党案であっても賛成できるものは、協力しています。野党であってもこうやって、育つことができるのですから。反対反対とにかく反対自民党のやることなすこと何でも反対と、幼児的な反自民野党に、誰が期待できるのでしょうか? 野党を甘やかすことではなく、反自民さえ唱えていれば褒めそやすのではなく、「エビデンスのある話をしろ」と、まずはあなたこそ立憲共産れ新社民に言うべきでしょうね。

立憲民主党代表選挙について。色々な一応識者が色々なことを仰ってますが、では本当にこのまま自民党政権でいいのでしょうかね。毎回思いますが、識者を含め育てるという感覚がないのでしょうか。残念です。

https://x.com/ayu_yanagida/status/1827936947043746032

民主党誕生が1998年、人間なら26歳、とっくに成人で、なんなら家庭を持って子供もいる年齢です。2009年に政権取ってからでも15年が経過しています。これは楚国の伍子胥が、父親を処刑され呉国に亡命、復讐のために一歩ずつ実績を重ね、ついに柏挙の戦いでリベンジへの第一歩を踏み出した年数と、ほぼ同じです。立憲民主党は、いったい何をしてきましたか? 惰眠を貪ってきただけでは? 自力で政権を取れるぐらい臥薪嘗胆せず、甘えたことを言うな――そう思います。天は自ら助くるものを助く(God helps those who help themselves.)。いいかげん、自立してください。


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