春の風物詩:ソメイヨシノ韓国起源説
◉ああ……今年も春が来たんだな、と。韓国では毎年、桜の季節になると、「日本の桜は韓国が起源」という、科学的に否定された珍説が、繰り返し繰り返し報道されます。それも、日本なら読売新聞や朝日新聞に該当する全国紙や、テレビで。正確には、日本のソメイヨシノが済州島の王桜だと説なんですが、韓国起源説や韓国人のコンプレックスを知る上で、興味深いです。
この、韓国の歪んだナショナリズムの発露である韓国起源説は、実は日本人の国粋主義者による神代文字などのトンデモ説と通底します。そういう意味では、韓国を馬鹿にして終わりの話でもないのです。もちろん、ずっとウソを言い続ければ本当になるはずもなく。
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■韓国起源説が滑稽な理由■
韓国では、清酒のことをマサムネと呼ぶように、桜=ソメイヨシノという意識が強いようで。現実には、200種類とも600種類ともいわれる園芸品種のひとつに過ぎず、西行法師以降と考えても800年以上の日本の桜を愛でる文化と歴史の中でも、200年もない歴史ですから。個人的にはソメイヨシノは白すぎて好きではないのですが、ソメイヨシノを日本人が最高の桜と見なし、崇拝してると韓国人は思い込んでるようで。
そのソメイヨシノが韓国起源なら、韓国が日本の上位に立てるという、飛躍した思考がソメイヨシノ韓国起源説。そもそも桜自体が、ヒマラヤ山脈あたりがルーツとされます。もっとも、鮮新世の地層とされる三朝層群からムカシヤマザクラの葉の化石が発見されており、数百万年前から日本列島に桜があったのですから、人類(ヒト科ホモサピエンス)が存在しなかった時代に伝播したモノを、起源でマウントを取ろうという発想が滑稽なんですよね。
■大衆文化が日本文化由来■
楽韓Webさんの指摘のように、そもそも韓国はあまり大衆文化が発達しなかった面があります。李氏朝鮮時代とは、苛烈な搾取の時代であり、両班という一握りの特権階級が多くの大衆から搾取した時代。儒教文化の歪んだ需要で、職人文化も育ちづらかった。何しろ、貨幣経済が明治大正の頃にも浸透せず、首都京城でさえ物々交換が多かったわけで。貨幣経済の浸透は、大衆文化の基礎です。
結果、日韓併合で日本の大衆文化が大量に流入して、浸透してしまった。折り紙にしても花見の文化にしても、あまりにも浸透してしまったので、それを捨てることは難しい。各種の韓国起源説はこれが原因。加えて、戦前までの事大主義から戦後の民族自決の台頭によって、価値観が逆転して、過剰なナショナリズムに走った側面があります。ハングルやキムチや韓服の賞賛に繋がっています。
■起源説より建設的な話を■
韓国の主張が日本の国粋主義ととてもよく似ている理由が、ここに在ります。欧米や世界と比較したときの、コンプレックスの裏返し。日本が中華文明の多大な影響を受けたことを認めたくないので、そのコンプレックスから神代文字とか言い出すわけです。そもそも日本という国号、皇帝とよく似た天皇号、そして元号の使用というのが、中華文明へのコンプレックスですから。1400年以上のコンプレックス。日本の場合、筋金入りです。自分は保守派ですが、こういう国粋主義や夜郎自大は嫌いですので。
韓国の場合、例えば梨花女子大などという校名もあり、梨を愛好する部分があります。もっとも、梨の実の方がメインですが。梨のジュースも人気で多数の種類があり、またキムチにもたまに入れてあり、味をまろやかにするんだそうで。ならば、中国は桃花・日本は桜花・韓国は梨花と棲み分ければ良いと思うんですけどね。梅も含めて、同じバラ科の植物ですからね。
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