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姫路城:市民以外は入場料値上げへ

◉値上げと言うと、拒否反応を起こす人がいますが。自分はインフレ基調の時代、むしろ賛成です。デフレが一見すると物価が下がって良さげでも、実際は真綿で首を絞められ、窒息するのに比べれば、インフレ基調の中で経済が回っているのが大事です。

【姫路城入城料、市民以外は2~3倍に値上げ方針 現行千円、維持管理費確保へ市 訪日客向けプランも検討】神戸新聞

 世界文化遺産・国宝姫路城(姫路市本町)の入城料(18歳以上千円)について、姫路市が市民以外の料金を現行の2~3倍となる2千~3千円程度に値上げする方針を固めた。外国人観光客向けに食事の割引や手荷物預かりサービス付き「プレミアムプラン」の新設も検討。城の維持管理費を確保するのが狙いだが、国内の他の城郭よりも高い料金設定に、観光客らの理解が得られるかどうかが課題となる。(井上 駿)

 姫路城の入城料を巡っては、清元秀泰市長が6月、市内であった国際会議で「外国の人は30ドル払っていただき、市民は5ドルぐらいにしたい」と発言。市は石垣の耐震化など城の維持管理に必要な財源を確保するため、料金体系の見直しを進めていた。

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202409/0018079602.shtml

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。


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■観光立国する日本■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。正直、今までの1000円が安すぎたと思います。姫路城は、遠くから見た程度ですが、やはり美しい白鷺城。日本の城郭の代表であり、観光客なら3000円から5000円を払う価値はあると思います。そして、地元民は1000円のまま。それでいいと思います。たぶん、日本人でも訪れるのは、一生に一度レベルの名城ですから。これは、熊本城や松本城など、天下の名城は全部そうですけどね。やはり、巨大な天守閣と壮大な石垣は、観るものを圧倒します。大阪城とか、本当に石垣が美しくて。一日中、観ていられますから。皇居にも、天守閣を復活してほしいぐらいです。

マスコミは、オーバーツーリズムと騒ぎますが、2021年の国際観光収入は、アメリカが702億ドルで1位、フランスが406億ドルで2位、スペインが345億ドルで3位です。以下、4位アラブ首長国連邦、5位イギリス、6位トルコ、7位イタリア、8位ドイツと続きます。では日本はというと、47億ドルで29位。まだまだ伸びしろがあるわけで。歴史のある老大国とは、観光立国すべきなんですよね。

■これからの課題と目標■

日本は観光立国で、まだまだ伸びしろがあり。なので10倍とは言いませんが、3倍とか5倍に伸びる可能性があります。南北に長く、名所旧跡も多く、山海の珍味も多く。自分の食道楽の師匠は、全国を取材で歩き回っている方ですが、やはり九州と金沢と函館では、魚の種類が違って、それぞれの地域に面白い酒があって。ビールもワインも焼酎も日本酒も、実にレベルが高いと。それはもう、本当にそう思います。もっと増える観光客を、どう受け入れて、お互いがWIN-WINになるかを、考えるべきです。オーバーツーリズムとか、5倍になる未来に比べたら、まだまだ。

 当初は訪日客に限って値上げする案が出たが、庁内や市議会から「城のイメージを下げる」と慎重な意見が相次いだ。関係者によると、指摘を受けて市は、市民と国内外の観光客とで価格差を設け、訪日客向けにサービスを充実させたプレミアムプランを新設する方針に転換したという。

城のイメージを下げるとは、これっぽちも思いません。ええ、個人の感想ですが。前から書いていますが、お白というのは地域のランドマークで、やはりその存在自体が、大きいんですよね。だから、熊本地震で気丈に頑張っていた人も、石垣が崩れた熊本城を見て、初めて泣き崩れたわけで。会津若松の白虎隊の悲劇も、城が燃えていると錯覚したから。歴史を積み重ねた城は、それだけ地域の人の心の支え。地元民は安く、地元の文化遺産に接することができ、観光客は高く。これはもう、当然ですから。観光客が少ないシーズンとかを支えるのが、地元民でもありますからね。自分はこの案、賛成です。

■海外を参考にする時■

海外は、やはり観光客を迎え入れ得てきた歴史が、経験が、長いですからね。マスコミはオーバーツーリズム問題でも、諸外国での外国人観光客と地元のトラブルと、それを排除する報道に重点を置いていますが。前述のように、日本とは観光客による収入が、桁違いですから。そういうノウハウを模倣すべきですし、そのための有用な情報のひとつも発信すればいいのに、日本のマスコミは本当にレベルが低いです。まぁ、観光立国は安倍元総理の重要な政策のひとつで、反日に凝り固まっていた文在寅政権下の韓国でも、マスコミが褒めていましたし。韓国マスコミは、自国が日本に学ぶ点もちゃんと報じていましたね。この記事はその意味で、ちゃんと諸外国の比較を提示していて、良いですね。

 海外では外国人と自国民とで二重価格を設けている観光地がある。南米ペルーの世界遺産「マチュピチュ」は、外国人の入場チケットが同国民らの約2倍(約9千円)に設定。インドの「タージマハル」でも、同国民の約22倍(約1900円)にしている。

タージ・マハルの22倍は、インドの貧富の差を考えれば、仕方ないですね。でも、3倍ぐらいは充分に常識の内でしょう。自分は修学旅行で訪れた熊本城の壮大さに感銘を受けましたし、姫路城はその優美な姿も含め、まさに日本のお城の代名詞でもあるので。桜の季節とか、季節割り増しとかしてもいいぐらいだと思いますけどね。で、観光客が少ない季節は、逆に割引したり。そうやって、柔軟な運用をするのが大事かと。日本の名城で、7箇所回ったらプレゼント、現存12天守を回ったら特典をつける、復元天守を含めて20箇所回ったらリピート割引券をプレゼントとか、なんかあっても良さそうですけどね。


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