米国立研究所が核融合点火に再び成功
◉昨年12月に、投入した以上のエネルギーの発生が確認され、核融合反応が確かめられたアメリカのローレンスリバモア国立研究所ですが。その後、続報がなかったのですが、どうやら春と夏に実験は繰り返していたのですが、核融合には至っていなかったようです。どうも、まだまだ安定した 再現性はない、ということですね。しかし、二度目の成功ということで。二歩目の前進ですね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、北風と太陽のイラストですね。シンプルなのにオリジナリティがあって、良いですね~。
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あくまでも、研究施設内での実験成功であって、商用実証炉を経ての実用炉までは、まだまだ 超えて行かないといけないハードルはあるのですが。2回の失敗と2回目の成功。これ自体は、実験データの蓄積という点から言えば、失敗ではなく大きな成功と言えるわけで。成功した時のデータと失敗した時のデータを比較することによって、失敗の原因を特定し、成功の確率を高める。科学とはそういうものですから。失敗は成功のマザー。
日本の大阪大学も、核融合の研究が進んでいる研究機関ですが。この再現性の低さを研究する方面で、動いているようですし。アメリカは潤沢な研究費と、ノーベル賞金の学者たちを動員し、大きな部分で突破していき。日本や他の研究所はその成果とは別の部分で、幅広く 研究して補っていく。その先に夢の発電方法である核融合発電の実現があるのですから。一人の天才が時代を切り開くわけではないですからね。各国の成果にも期待です。
ただ、何度も書いていますが、核融合発電はまだまだ30年先の事実だとは思っています。現実的には、第四世代原子炉である高温ガス炉の商用炉稼働が2029年の予定。核融合発電げ現実になっても、けっきょくは水力や火力と行った昔ながらの発電方法は、100年レベルで発電方法の大事な柱であり続けるでしょう。第4世代原子炉の研究は、他にも何種類も研究されていて、そういうのが核融合発電前のつなぎになりうるわけで。そのスパンは、たぶん50年とか100年のスパンでしょう。
このnoteでは何度も書いていることですけれど、水素燃焼やアンモニア混焼とか、石炭の液化とか、そういう技術もやっぱり並行して研究していく。緑の革命とかも、思わぬところから突破口が開いたりして、研究ってのは、思った通りには行かないわけです。だから、オール・インするのではなく、多様な可能性に少しずつベットし、可能性が高まったら研究費を集中させていくものかと。そうやって、意外なところから意外な解決方法が、見えたりしますからね。エネルギー問題は、長丁場で見ていきたいですね。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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