朝日新聞が法治主義を否定
◉アメリカ軍普天間飛行場の、名護市辺野古移設を巡り、国が県に代わり防衛省の地盤改良工事の申請を承認する、いわゆる代執行についての訴訟で、福岡高裁那覇支部では国の勝訴がでました。たぶん、最高裁に上告しても勝てないでしょう。しかしコレに対して、朝日新聞が社説で不満を表明しています。自治を侵害と見出しで打っていますが、基本的人権だって、公共の福祉に反したら制限されるように、県の自治も国の方針とぶつかれば、制限されるもの。自治は治外法権ではありません。
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■憲法9条教徒の終焉■
これが、昭和の時代のお花畑平和論なら、まだしも同意する人間も多かったでしょう。でも、今は令和。2022年のプーチン大統領とロシア連邦軍によるウクライナ侵攻によって、隣国に一方的に攻め込む国だと、可視化されたわけで。しかも2014年クリミア危機で、クリミア半島に攻め込まれた結果、ウクライナは事実上のクリミア半島の占領状態を止められなかったわけで。そして、再び攻め込んだロシアが要求したのが、ウクライナの非武装化と中立化。憲法9条教と非武装中立論がお花畑平和論だと、バレちゃった。
もともと、国民の大半は自衛隊も日米安保も肯定的な状況で。でも、60年安保や70年安保の感覚で、まだこんなことを朝日新聞は主張しているわけで。安保反対闘争でのマスコミや野党や学生の主張は、ソ連(ロシア)・中国・北朝鮮の権威主義国家には、日本を弱体化させるには都合がいい論理でした。KGBが小田実氏らのベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)などに、資金協力していた理由です。日本には、核武装した軍事独裁国家が、しかも国境問題を抱えた国家が、3つもあることに危機感を持たねば。
こういう話をすると、沖縄への地域差別の問題にすり替える人がいますが。これは別に、沖縄への地域差別とかそういうことではなく、地理的に国境を接する地域の常。対馬だって昔から侵略されるときは、まっさきに被害を受けることが多く、これは北海道の千島列島などでも同じ。そういう地域であることを前提として、国の安全保障は論じられるべきです。裁判所の判断が常に正しいわけではないですが、自治とか持ち出す時点で朝日新聞の苦しい擁護です。
■敗軍の将の出処進退■
そして、玉城デニー沖縄県知事はこの事態に、敵前逃亡です。代執行の承認期限翌日まで療養の見込みという、見え透いた対応です。ずいぶんと都合の良い入院期間ですね。まぁ、仮病だという気はないですが。でも、国の指定する難病であった安倍晋三元総理が病気療養したら、やれ逃亡だのポンポン痛くなっちゃっただの揶揄していた人とか、散々言ってた人達は、この事態には沈黙。ダブルスタンダードにも程があります。東京都の小池百合子都知事の福祉保健局の問題と同じ、牛歩戦術でしょうかね?
江戸幕府が倒れたのも、徳川慶喜が大坂城から敵前逃亡し、士気が一気に落ちたのが原因ですが。大将として、この態度はいただけません。特に敗軍の将は、負けっぷりで評価が上がりもすれば、地に落ちもする。備中高松城の戦いでは、城主の清水宗治は差し向けられた小舟で秀吉の本陣まで漕ぎ、杯を交わし舞いを一差し舞った後、「浮世をば 今こそ渡れ 武士の 名を高松の 苔に残して」という辞世の句をしたため、自害。この潔さは、アメリカ大統領選挙でも求められるわけで。
■韓国企業さえ危機感■
台湾の世界的な半導体メーカーTSMCが、熊本に半導体工場を移転するなど、台湾有事への半導体生産拠点のバックアップとして、日本に工場を移しつつあるわけで。台湾有事が起これば、機雷による海上封鎖は必須。台湾有事は日本有事という安倍晋三元総理の言葉は、誇張でもなんでもなく、事実の指摘ですから。TSMCはアメリカにも工場移転を進めています。アメリカは理不尽なジャイアンでも、いざというときには頼りがいがあるので。さらに、『政府 サムスン半導体拠点へ200億円支援へ』なんてニュースも流れています。
韓国も、台湾有事には中華人民共和国政府と強いつながりがある北朝鮮が、混乱に乗じて・あるいは米軍の意識をそらす陽動作戦として、南進してくる可能性を、感じているのでしょう。国境近くの首都に人口の半分弱が暮らす韓国という、特殊な事情を考えれば、日本への工場移転と分散は、必然です。台湾有事は半島有事にも繋がります。台湾周辺の封鎖されたら、韓国だって輸入物資を海運に頼っているんですから。朝日新聞の社説を書いてるのは、ご老体でしょうけれど。もうちょっと、現実を見てほしいです。今は昭和ではなく、令和です。
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