沢村忠さん死去
◉沢村忠さん、1977年の引退ですから、現役時代を覚えているのはもう自分らがギリギリでしょうね。キックボクシングがテレビ放映されていた時代自体を、今の40歳以下は知るはずもなく。自分も小学校の低学年で、キックボクシング自体にさほど興味があったわけで無く。ただ、友人とかで好きなヤツが騒いでいて、後に知ることになったという部分が大きいですが。
【“真空飛び膝蹴り”「キックの鬼」沢村忠さん死去…78歳】スポーツ報知
昭和プロスポーツ史を代表するスーパースターで、「キックの鬼」の愛称で親しまれた元キックボクサーの沢村忠(本名・白羽秀樹)さんが、3月26日に肺がんのため千葉県内の病院で死去していたことが31日、分かった。78歳だった。沢村さんは代名詞の「真空飛び膝蹴り」でKOを量産して一世を風靡(ふうび)し、半生を描いた漫画やテレビアニメでも人気を博した。葬儀は近親者のみで30日に執り行われた。
昭和の巨星が旅立った。親族によると、沢村さんは26日午後4時18分に千葉県内の病院で家族や近親者にみとられて死去した。葬儀は30日に親族と近親者だけで行われ、千葉・市川市内の斎場でだびに付された。ひつぎには「キックの鬼」らしく、背中に般若の顔が描かれたガウンなど、現役時代の愛用品が納められた。
当時はキックボクシングが毎週テレビ放映されていて、格闘技に疎かった自分などはたまにボクシングの世界戦がテレビであると、「なぜこの選手は蹴らないんだろう?」ぐらいに思っていましたからね。『あしたのジョー』は物心つく前でしたし。キックブームが去った後、週刊少年ジャンプの『リングにかけろ!』が人気で、ようやくボクシングとの違いが分かったぐらいです。
沢村忠さんと言えば、現役時代の試合はフェイクだという指摘もあります。確かに、今観ると体重的にもあっていないように見える選手や、都合良く決まる真空飛び膝蹴りなど、テレビを意識した試合があるのは、事実でしょう。ここら辺はプロレスに倣ったのかもしれませんし、後のK-1などにも影響を与えたのかもしれませんが、真相は藪の中。自分も、真相は分かりません。
ただ、間違いなく後の格闘技界に影響を与えたのは事実。NHK朝ドラの『なつぞら』で描かれた架空のアニメ『キックジャガー』は、『キックの鬼』と『タイガーマスク』という、梶原一騎先生の傑作の合成作品なのは疑いないところです。それぐらい、当時は大ブームでしたしね。それを牽引したのが沢村忠さん。引退後はキックボクシングとは距離を置かれていましたが、空手の指導で武道界に復帰。
沢村忠さんの御冥福をお祈りします。合掌
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