大谷翔平選手が水原一平通訳を解雇
◉朝起きて、ペケッターを開いたらいきなり、とんでもないニュースが飛び込んできました。大谷翔平選手の専属通訳として知られる水原一平 氏が、ドジャースから解雇されたとのこと。現時点ではまだ、あやふやな情報も多いので、イロイロと断言できないことも多いのですが。それでもかなりやばい情報だというのは、理解できます。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■プロテスタントの連邦■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。アメリカの場合は、各州は一種の独立国みたいなものですから。だから州自体が軍隊(州兵)を持ち、独自の法律を持ち、警察などのシステムも異なります。各州にないのは、 通貨発行権と外交権ぐらいなものでしょうかね。江戸時代の日本の藩のようなものと、考えた方が近いようで。だから 州をまたいで警察権を持って活動する連邦警察(FBI)が生まれたわけで。
合衆国とは、衆国=民衆が主権者の民主主義国家が合わさったもの、つまり連邦国家という意味です。なので州によって、賭博は合法だったり非合法だったりするのですが。MLBは、こと賭博に関しては、かなり厳しいんですよね。過去にブラックソックス事件とか、リーグ存亡の危機がありましたから。国際カジノ研究所所長である木曽崇さんのポストが、とても分かりやすく解説されていらっしゃいましたので、以下に引用します。
日本では、アメリカ=ラスベガスのイメージがありますが、もともと禁欲的なプロテスタントが作った国であるアメリカは、賭博に関しても忌避感が強く。先住民である ネイティブアメリカンの、経済的な支援のためにギャンブルや風俗店の経営を、合法化している州が多いんだそうで。2018年と、わずか6年前に、連邦法の無効が確定したという点からも、ここら辺が理解できますね。
■ブラックソックス事件とMLB■
MLBは、映画『フィールド・オブ・ドリームス』で若い世代にも知られるようになった、シューレス・ジョーことジョー・ジャクソン選手とホワイトソックスの八百長事件、通称ブラックソックス事件で、屋台骨が揺るがされましたからね。なので、映画が大ヒットして、ジャクソン選手の永久追放取り消しと名誉回復を求める動きが盛り上がっても、公式声明でこの映画はMLBの見解に反しており見直す気はないと、プシャリと拒絶したぐらい。
さらに、通算最多安打・最多試合出場・最多打席・最多打数でのMLB記録を持つピート・ローズさえも、野球賭博で永久追放処分で、まだ解除されていないんですよね。現役時代から、ヘッドスライディングの闘志溢れるプレーで、大人気選手だったのに。それぐらい厳しい。まぁ、ピート・ローズの場合は、自分の監督していたチームの試合にさえ賭けていたし、しかもそれをずっと隠していましたからね。残念ながら 永久追放 が解除される可能性は低そうです。
スポーツ界のトップ選手は、他の競技のトップ選手との交流も結構あったりしますからね。日本でも、プロ野球選手と大相撲の選手の、交流があったり。あるいは、怪我の治療を受けている医師やトレーナーなどが共通していて、そこから交流が深まることも、よくあります。極端な話、その個人的な交流から公にしていない怪我などの情報を得ることができれば、これはもう立派なインサイダー情報ですから。李下に冠を正さず、瓜田に沓を入れず。
どうも、ここが問題になっているようで。水原通訳は専属ですが、形式上はロサンゼルス・ドジャースが契約する形になっているので、ドジャーズ自体の管理責任が問われる……ということですね。球団が契約する形でないと、球団施設やベンチ入りとか、難しいですからね。そして、大谷翔平選手がこれは、賭博による借金と知った上で肩代わりしたかどうかで、責任も大きく変わってきますから。水原通訳としては、自分一人で泥をかぶる決心をした可能性はあります。
■黒い霧事件とNPB■
西鉄ライオンズの屋台骨を崩壊させ、後年の球団身売りにまで繋がった、西鉄ライオンズの黒い霧事件も、野球賭博を離れて、他の違法賭博の関与に飛び火しましたから、この危惧は実例があることなんですよね。このため元ヤクザで、野球好きでプロテストを受けたこともあり、元プロ野球選手の佐々木信也さんなどと交流もあった安倍譲二先生は、読売ジャイアンツの 牧野 ヘッドコーチは、自分たちを選手に絶対に近づけさせなかったと、回想されていました。
上でも書いたように、野球選手と他のスポーツ選手との交流は思った以上にありますから。キャンプイン前の、自主トレーニングに、他の競技のスポーツ選手が参加するのは、春の名物にさえなっていますし。韓国や台湾のプロ野球でも、この野球賭博と八百長の問題は必ず通る道だったりしますから、根深いんですよね。日本の場合はハンディー師と呼ばれる人間が、オートレースの距離のハンディと同じように、チームの実力を勘案してハンディをつけると、青田昇さんが語っておられましたね。
その青田昇さんは、暴力団関係者との交流を認めて、第一次長島政権でのバッティングコーチの座を、追われていますし。日本の場合は、プロ野球の野球賭博と高校野球の野球賭博が、昔からの定番でしたが。黒い霧事件は当初、追求に熱心だった読売新聞が、自社の藤田選手の暴力団関係者の結婚式に出席したことが発覚すると、急に矛先が鈍りましたし。後に巨人軍の監督にもなった藤田氏は、ある選手の代理で出席したという噂もありましたね。
いくら大谷選手の通訳とは言え、数百万ドルの負債を抱えるほどの給料は出てないでしょうから、胴元が大谷選手の懐を当てにして、雀荘のアウトよろしく、気前よく貸してた可能性も。もちろん、最初から大谷選手を狙っての接近の可能性もあり、現時点では分かりません。水原通訳は、匿名で賭博をやっていたという情報も、出てきましたし。大谷選手が賭博と知ってて 補填したのなら、大問題に。
繰り返しますが、現状では情報が不足しており、あくまでも推測に過ぎません。続報を待ちたいところですが。いずれにしても、なんちゅうことをしてくれたって印象です。
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